【試し読み】女子高に赴任となった新人教師の苦難

ジャンル:試し読み / 公開日:2024/05/27 / 販売価格:600円
__女性が男性をくすぐりで支配する国のお話。
保育園・幼稚園から中学校を卒業するまでの間、男の子は女の子にくすぐられて躾をされ教育される義務がある。
女性には逆らってはいけない。
女性のくすぐりには逆らえない。
学校や家庭、施設において徹底的にくすぐって身体に刻み込ませていく。
そのため、女性の教職員を政府は増やそうと政策を打っているが、女性だけでは人手不足という実情がある。
そこで、より厳しい試験をくぐり抜けてきた男性教員を雇用する学校も多数存在する。
もちろん、男性教員は女子生徒をくすぐりで指導することは許されない。反対に、男性の場合は年下の女子生徒達によってたかってこちょこちょとくすぐられてイタズラをされることが多いのだとか…
今回は、大学で教員免許を取得したとある新人男性教諭が女子高に配属される様子を見ていこう。
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ようやく赴任先が決まった。
今のご時世、男性が教員免許を取得して学校で生徒達に教えることはハードルが高い。
“男性は女性にくすぐりで躾られて支配される”
政府が決めた、この社会の理(ことわり)。
もし、これに少しでも疑問を挟んだり反対意見を表面すれば…すぐさま捕らえられて最悪の場合は”くすぐり処刑”される。
学校の授業や教科書も、女子が男子をくすぐりで躾をする項目に重きを置かれている。
これを利用して、とある学校では女子生徒から男性教員への苛烈な”くすぐりいじめ”が発生していたという。
風の噂によると、その男性教員は精神を病んで退職してしまったのだとか。
「はぁ…不安だなぁ……」
長くつらい大学での教職課程を終えて、ようやく配属先が決まった。決まったのだが…
「まさか女子高に赴任することになるなんて…」
地方にある女子高。
調べたところ、かなり”荒れている”という話がある。
これまでにも何人か男性教員が派遣されたが、全員”退職済み”、あるいは”失踪して行方不明”という物騒な噂も…
辞令である以上、正当な理由なく断ることはできない。もしも仮に、無断でバックレようものなら……
どこにも逃げ場がない。
荷造りをしながら、白い溜め息をついた。
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学校の周りにはのどかな田園風景。
少し歩けば商店街やコンビニがある程度。
生徒達は皆自転車で通学しているようだ。
駐輪場にはところ狭しと自転車が並んでいた。
「え~と、職員室はどこだろう…」
とりあえず校舎に入り、案内地図を見てみる。
すると、後ろからヒソヒソと声が聞こえてきた。
(ねぇ~、あの男だれ?)
(スーツ着てるし、先生じゃない?知らんけど。)
(まさか不審者…?)
振り返ってみると、制服を着た3人組の女子生徒がいた。
1人は黒髪だけど、後の2人は茶髪や金髪に染めていて、スカートもかなり短く履いている。シャツの胸元にあるボタンも、上から3個程開けておりチラリと胸が見えてしまい思わず顔を明後日の方向に向けてしまう。
「きゃはっ♪なにコイツ~今私の胸見たんだけど~♪」
「やっぱり変態不審者なんじゃない?」
「捕まえる~?」
指をワキワキとさせながらゆっくりと取り囲むように近付かれてしまう。やばい…急いで誤解をとかないと…
「あっ、ち、ちがっ!!今日から赴任してきた教師です!!怪しい者じゃないからやめっ…」
「いや、怪しすぎだろ笑」
「そうそう、そんなに慌てるなんておかしいよね?」
「くすぐり”拷問”が必要かなぁ?」
指を見せつけるようにワキワキとさせながらジリジリと追い詰められていく。
条件反射で、女の子のくすぐったそうな指先を見ているだけでも身体がブルブルと震えてくすぐったさを予感する。
「はい、捕まえた~♪」
「大人しくしなさい!」
両側から腕に抱きつかれて取り押さえられる。
膝の後ろを軽く蹴られて、床に仰向けで押さえつけられてしまった。
腕を真っ直ぐ横に広げた状態で、女子高生が1本ずつ上に乗ってお尻や太ももでしっかりと押さえつけて固定する。
そして、股間の上辺りにも1人が馬乗りして完全に逃げられなくなってしまった。
(え、なにあれ~なにしてるの?)
(何で男が入ってきてるの?不審者?)
騒ぎを聞き付けたのか、周囲に女子高生達が集まり始める。みんなニヤニヤとしてスマホを取り出し、カメラで撮影している者まで見えた。
「は、離してください!僕は今日から赴任してきた教師ですから!!不審者じゃないです!!」
「はいはい、大人しくしようね~?」
「暴れるなら…抵抗できなくなるまでこちょこちょだよ♪」
「覚悟しなよ?」
一斉に指が伸びて…
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~♪
「ぎゃぁっ!?ぁぁぁっあはっぁぁぁっあはははひはっぁぁぁぁぁぁっあははははははははは!!!!ひゃめでぇぇっぁぁぁぁっあはっぁぁぁっくひゅぐっだぃぃぃぅぁぁぁぁぁっあははははははははははははははは!!!!」
左右から腋の窪みを容赦なくこちょこちょカリカリとくすぐられる。シャツの上からでもかなりくすぐったく感じてしまう程くすぐりが上手で、我慢できず情けなく笑い狂ってしまう。
片手で腋をくすぐりながら、空いている手で首筋や耳を優しく撫でまわし、ゾクゾクとして慣れないくすぐったさを与えられていく。
「ほらほら、こちょこちょ~♪服の中に手をいれちゃえ♪」
腰の辺りに座った生徒は、服の中に手を入れてお腹や脇腹を素早くこちょこちょとくすぐりまわり、脇腹のくすぐったいツボを左右から的確にもみもみとくすぐっている。
「ひゃぁぁぁっぎゃぁぁっひゃめてぇぇぇっぁぁぁぁっあはっぁぁぁじぬぅぅぅっぁぁぁぁぁっあはっぁぁぁい、息できないからぁぁぁぁぁっぁぁぁっあははははははははは!!」
あっという間に酸欠になって過呼吸になるほど笑わされてしまうが、加減を知らない年頃の女子達がこの程度で止める筈はなかった。
「え~もう限界なの?情けないなぁ」
「大人の男性が女子高生のこちょこちょに負けて情けなく笑っちゃって恥ずかしいね~♪ねぇねぇ、今どんな気持ち?」
「この前の担任で来た男も弱かったけど、あんたも相当弱いね。こんなんじゃ身体持たないよ?」
ニヤニヤと上から顔を覗き込まれ、くすぐったさと悔しさで頭がおかしくなっちゃう…
ちょっとくすぐられただけで情けなく泣いて涎を垂らしてひぃひぃと笑い狂う男の姿を見て、女子高生達は加虐心に益々火をつけて責め立てようとするが…
「こらこら、何やってるのー!!」
突如、甲高い女性の声が聞こえてきた。
「げっ、鬼ババアだ。おいみんな逃げろ~♪」
「誰がババアよ!私はまだ29歳です~!!!」
蜘蛛の子を散らすように一瞬にして女子高生達がどこかへ逃げていった。
上を見上げると、ショートカットでジャージを着ている女性の人が立っていた。
「はぁ…はぁっ…あ、ありがとうございます…」
「いや、ありがとうございますじゃないでしょ!何してるんですかこんなところで?職員室まで笑い声聞こえてましたよ?」
「…あっ、す、すみませんでした!!」
相手がこの学校の教師であると気付き、急いで身体を起こして土下座する。
赴任早々に騒ぎを起こしてしまったと、冷や汗をかいてしまう…。
「ほら、いいから早く立ってください!今日から新しく入ってくる新任の教師ですよね?え?合ってるよね?まさか不審者じゃないよね??」
「教師です!!本当です信じてください~!!」
思わず泣きそうになりながら懇願してしまう。
相手は少しドン引きしているように見えた。
「ま、まぁいいや。ほら、職員室はこっちです。ついてきてくださいね。」
「はい!よろしくお願いします!」
女性の跡をついて、ようやく職員室にたどり着くことができた。
「失礼します!!」
職員室の中には、8,9割が女性教諭。
年齢層は20代~50代くらいと様々に見える。
「ほら、自己紹介お願いします」
ショートカットの教諭に促されて軽く自己紹介。
「今日からこの学校にお世話になります、沢村健太と言います!若輩者ではありますが、皆さまご指導ご鞭撻のほどどうかよろしくお願いいたします!」
「はーい、よろしくね~。あ、私は2年1組担任の山内美佳です。ひとまず沢村先生は副担任として私の下に就いてもらいますから。いいですね?」
「は、はい!よろしくお願いします!」
初日からいきなり1クラスを任されるのかと思っていたが、副担任として業務にあたるということで、少し肩の荷が下りる。
職員室にはちゃんと自分の席が用意されていた。
もうすぐ朝の会が始まる。あまりゆっくりとしている時間は無いようだった。
キーンコーンカーンコーン…キーンコーン…
「では行きましょうか。2年1組の教室まで案内しますね。」
「はいっ!行きましょう!」
少しだけ緊張してドキドキとしてしまう。
一体どんな生徒達が待っているのだろうか…。
チャイムが鳴っても、何だかどの階からも騒がしい声が聞こえる。特に、2年1組の教室に近付くほど悲鳴のような声がして…
「ぁぁっあっ、ぎゃぁっあはっぁぁぁぁっも、もうひゃめてぇぇぇっんぁぁぁっあはっぁぁぁっ!!!!」
女の子の笑い声がする。
くすぐられているような声…
山内先生は、何も聞こえていないかのように教室の前扉を開けて中に入っていく。
「は~い、皆さんそこまでにしなさい!」
恐る恐る教室の中を覗いてみると、並べられた机の上に1人の女子生徒が寝かされて手足を押さえつけられ複数人から全身をくすぐられていたようだ。
シャツやスカートがめくれ、女の子の下着まで見えて思わず目を閉じてしまう。
「なぁミカっちさあ、約束通り”男”連れてきたんだろうな?」
「ええ、連れてきましたよ。ほら、早く入って?」
山内先生から視線を向けられ、恐る恐る教室の中に入っていく。生徒達は担任が来ても真面目に座る様子はなく、”不良”で荒れている空気が流れていた。
「ん?あっ!さっきの不審者じゃん!」
「あ、ほんとだ。なんで?まさか本当に教師だったの?」
「さっきのよわよわ君が来たんだ~♪ふふっ…楽しみ」
奥に見覚えのある3人の女子高生がいた。
今日の朝、押さえつけられて散々くすぐってきたあの女子達だ…まさか、よりにもよって2年1組の生徒だったなんて…
恐怖とくすぐったさを思い出して、身体が震えて目の前が真っ白になりそう…
パンッ!!と手を叩く音で、ハッと意識を取り戻す。
「はい、今日から新しく副担任に赴任した先生ですよ~、じゃあ自己紹介よろしくっ!!」
「は、はいっ!!」
クスクスと笑われながら、黒板にチョークで名前を書いていく。そうだ…教師なんだから集中しないと…
「沢村健太と言います!担当科目は国語です、まだ新米の教師ですが、皆さんよろしくお願いいたします!」
「さわっちよろしく~♪」
「ねぇねぇ、彼女いるのー?」
「てか、どこが弱いの?」
生徒達から次々に質問を浴びせられて少しあたふたとしてしまう。山内先生に助けを求めるように、チラリと視線を向けると…
「せっかくなので1時間目は自習にしまーす!皆、沢村先生に聞きたいこととかあったら聞いといてください。”何をしても”許しますが、くれぐれも秘密にしてくださいね。…じゃ、後は頑張ってくださいね。」
ポンッと肩に手を置いて、僕を残して去っていく山内先生。
「…は…?え…?ちょっ、待ってくださいよ~!!」
残された教室では、女子達が何やら机を後ろに下げ始める。まるで何かのスペースを確保するような…嫌な予感。
「せんせいっ♪ほぉら、固まってないでこっちに来て♡」
「大人しくうちらの言うこと聞くなら優しくしてあげる」
「くすぐったいのも、エッチなのもしたげるよ~♪」
3人組が誘い込むように手を広げて誘惑してくる。
逃げられないように、じわじわと他の女子達も近付いてくる。
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【続きのお話(通し読み)】(全文約10,000文字)
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