くすぐり猥談百物語

ジャンル:百物語 / 公開日:2019/08/16 /
中学1年生になり、7月にようやく試験が終わった。
8月からはいよいよ夏休みだ!
丸々1ヶ月の休み期間、何をしようか。
「わーいわーい!!試験終わったよー!!
夏休みだよ!ねぇ?なにする?どこ行く?遊びに行こうよ~♪」
と、中学生になっても相変わらず賑やかな幼馴染の栞を横目に帰路につく。
「ね~?ちゃんと聞いてるの~?」
夏休み何をしようかと考えながら歩いていると…
「ふ~ん…私のこと無視するんだぁ?」
「無視なんてしてなっ…ひゃひぃぃぃっ!?」
突然脇腹にくすぐったい感覚が襲う。
栞が薄い夏服の上から脇腹を両手で捉え、グニグニとツボを刺激する。
「くっ…ひゃっっひゃひぃ!…ごめん…ごめんなさぃぃ!!」
「反省した?じゃあやめたげる♪」
「はぁ…はぁ…」
公衆の面前で大声で笑って注目を集めることは避けれた…。
「全く…次無視したらただじゃおかないならね?
わかった~?」
「は、はいぃ…!」
幼い頃から幼馴染みに事あるごとにくすぐられてきた結果、少しのくすぐりだけで反抗できない身体になってしまった。
家庭でも悪いことをしたり、少しでも反抗的な態度を取ると姉にくすぐりでお仕置きされ、躾られてきた。
そのため、女の子には逆らってはいけないということを身体に刻み込まされてしまったのだ…。
暑い日射しの帰り道、栞と夏休みのことで沢山話をした。とは言っても、ほとんど相槌を打っていただけだけど。
どこに遊びに行く~?海かなぁ?山もいいねぇ?
あ、そうだ今日カラオケ行こうよ~♪…
楽しそうに笑顔を浮かべながら夏休みの計画を話す幼馴染み。
僕達は、幼い頃から何も変わっていない――
8月の前半は、栞とカラオケに行ったり、タピオカ屋に行ったり、二人で映画を観たりして過ごした。
毎日外へ出掛けていた訳ではなく、予定の無い日は家でゆっくりと本を読んで過ごした。
そして8月13日、お盆休みに一泊二日でうちの親戚がいるというお寺を貸し切って、泊まらせて頂くことになった。そこで僕とお姉ちゃん、栞、栞の姉の茜さんと4人で夜に百物語をする…。
――3日前。
「ねぇ~?お盆休みにさぁ、何か怖いことしない?」
「怖いこと…?例えば?」
栞に連れられて来たパンケーキ屋での会話。
「ん~…肝だめしとか、百物語とかしたい!」
「百物語ねぇ…そんな怖い話とか思いつかないよ」
「じゃあさぁ、”くすぐり猥談百物語”とかどう?」
「ぶフォッ、げほっ、ごほっ…」
食べていたパンケーキが喉に詰まりそう…
「大丈夫!?ほら、お水飲んで~?」
「あ、ありがと…で、何だっけ、百物語だよね…?」
「そう!怖いの苦手なんでしょ?じゃあ大人の百物語しようよ~♪夏だし!あ、そうだお姉ちゃんとかも誘って4人でしようよ~!場所はお寺とかがいいな~♪」
「そんな都合よくお寺なんて…それに、うちのお姉ちゃんも行くか分からないし…」
「む~…とにかく、帰ったらお姉さんに聞いてみてね?約束だよ?…もし約束破ったら、どうなるか、分かってるよね??」
ニッコリとした笑顔で手をワキワキする幼馴染みの前に、拒否権なんて無かった。
帰宅後一応お姉ちゃんに今日の話を伝える。
「あら~、いいんじゃない?お寺にみんなでお泊まりして百物語なんて、楽しそうね♪」
「え…!?い、いいの?それにお寺に泊まるって言っても、泊まれるところなんて…」
「今日ママから連絡があってね、お盆休みの二日間だけ、神社の様子を見ててくれないか、って親戚の人から連絡がきたみたいなの。だからそこで百物語しよっか。栞ちゃんに連絡しといてね。」
…姉の話によると、うちの遠い親戚に寺主の人がいるらしい。その人が8月の13日と14日の二日間、所用でお寺を開けるそうだ。特に手伝いなどはしなくてもいいけど、もしお寺に参拝しに来た人がいればお帰り頂くよう伝えてほしいとのこと。
その代わり空いている部屋で好きに寝泊まりしてもいいし、厨房も貸してくれるという。
後日またお礼もしてくれるらしい。
お寺に泊まるなんて正直怖い…
栞に連絡すると、「え~!お寺に泊まれるの~!?すごーい!楽しそうだよね!本当にお化けとか出てきそうだよね⁉
ありがと~!!」
「う、うん…茜さんにも伝えといてね、じゃあ、13日に会おう」
「は~い!楽しみにしてるね~♪」
……と、いうような経緯があり、4人でお寺までやってきた。
場所は飛行機や電車、バスを乗り継いだ山奥にある神社だ。子供達4人だけでここまで来るのはかなり長旅であった。
暑い日差しが照り付ける中、汗だくになりながら階段を登っていく。
「ね~…まだつかないの~…疲れちゃったよ~」
「栞ちゃんもうすぐのはずだから、ほら、見えてきたよ」
ようやく階段を登り終わった。大きな鳥居がある。小さなお寺を想像していたけど、本堂はそこそこ大きい。
ほかにも宿舎のような建物があるが、売店のような建物はなさそうだ。
風が気持ちい。よく見ると本堂の裏側には中庭があり、紫色の花が咲いている。
「ね~、なにしてるの~?はやく中に入ろうよ~!」
栞が大きな声で呼んでいる。
「今いくよ~!」
戻ろうと思い背を向けた瞬間、一瞬「チリン」と風鈴の音色が聞こえたような気がした。
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「わ~!ひろーい!ねえみて~?変わった仏さまだね~?」
「おっ!中は意外と涼しいなあ!しかしあの仏像…なんであんなポーズなんだ?」
本堂の中は、外の熱気を感じさせないほどひんやりとしていた。
栞と茜さんが、不思議な体勢をしている大きな仏像を興味深そうに眺めている。
その仏像は座って足を延ばした状態で、なぜか両手を上にバンザイしている。
よく見てみると、壁に拘束されているようにも見えるが…
しかし表情は幸せそうな笑顔をしている、不思議な仏像だった。
「お姉ちゃん、一体ここって何の神社なの…?」
「私も詳しいことはよく知らないんだけどね、ここは『笑い如来のお寺』って呼ばれてるらしいの。あの仏像はここの幸福の仏様なんだって」
「ふ~ん…不思議な雰囲気だね」
何となくだけど、ここに泊まっちゃだめな気がする。
「ねえ、お姉ちゃんやっぱりかえろっっひゃあっははははは!?
『こちょこちょ~♪』
後ろから突然くすぐったい刺激に襲われる。
「はぁ…し、栞かぁ…びっくりさせないでよ~」
「えへへ~?びっくりした??」
「二人とも遊んでないで、そろそろ本堂の掃除、始めましょうか。茜と私でここを掃除するから、栞ちゃんと廊下の掃除お願いね?」
…言われた通り廊下の掃除を始める僕。
栞も意外と嫌がることなく元気に雑巾がけをしている。
お姉ちゃんが言ってた、「笑い如来」ってどういう意味だろう。
引っかかるのが、あの仏像だ…。
まさかあの姿勢って…
「ん?」
考え事をしながら廊下を吹いていると、一ヶ所だけ染みのような模様を見つけた。
雑巾で拭いてみても、取れない…。
なんだろう、すごく気になる…
「ね~、もう終わったし、本堂戻ろうよ~、ここあつい~」
「うん、いこっか」
掃除用具を片付け、本堂に戻ってみる。丁度お姉ちゃんと茜さんも終わったようだ。
「お疲れ様。それじゃあ、ご飯にしよっか♪」
「わーいわーい!ご飯だー!!」
「栞はほんと元気だな~!」
外に出てみると、日が暮れて夕日が空を赤く染めていた。
『チリンチリン』
…やっぱり、どこからか風鈴の音が聞こえる。どこにあるんだろう。
宿舎に入り、持ってきた食材を使ってみんなでカレーを作った。
夏野菜のたくさん入ったカレーを4人で食べるのは、とても美味しかった。
お風呂に入り、汗を流す。
「あ、上がったの~?ねぇみてスイカあるよ早く来ないと食べちゃうよ~!」
本堂の廊下で、よく冷えたスイカを食べる。
「ね~花火とか持ってくればよかったね」
「おっ、いいねぇ花火。今度みんなで花火大会行こうぜ!」
「そうねえ。それも楽しそうじゃない♪」
…こうやってみんなでお泊りするのは随分と久しぶりな気がする。
だけど、夏の雰囲気もあってすごく楽しい。
この日の思い出は将来もずっと忘れないんだろうなと思った。
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「ねぇ…本当にここでやるの…?怖いんだけど…」
「あれ~?もしかしてビビってるの?子供みたいで恥ずかしいね~♪」
「そ、そんなわけないし!!」
スイカを食べたあと本堂の奥、裏手にあたる小さな和室に4人が集まった。巫女さんの控え室…といった感じなのだろうか。四方が障子で囲まれている部屋だ。
そして、百物語らしく部屋の四隅にろうそくを立てる。
お姉ちゃん曰く四つの角にろうそくを立てるのは、四界…つまり死界とこの世を分ける境界という意味があるらしい。
そうして部屋の真ん中あたりに座布団を敷き、冷静なお姉ちゃんと元気な栞、余裕そうな茜さんと少しビビってる僕の
四人が座る。
「じぁあ、始めましょうか。とりあえず一人一つずつくすぐりに纏わる怖い話をしていって、四巡すれば終わりにしましょうか。」
「いいねぇ、誰から話する?」
「はーい!!じゃあ私から話すー!」
「じゃあ栞ちゃんから時計回りにしましょうか。好きなタイミングで話始めていいよ」
「えへへ~♪じゃあ、私からお話を始めていきますね♪
……これはね、ある小学校の噂話なんだけどさ、よく学校の七つの怪談って聞くじゃない?
でも、その学校の怪談は少し変わっているんだって。
例えばさ、夜中誰もいない教室で、大きな笑い声がするとか、音楽室の中で甲高い笑い声がするとか、3階の女子トイレで喘ぎ声が聞こえる…とかね笑
とにかく、「誰かの笑い声がする」っていう怪談話が後を絶たないらしいの。
それでね、その謎を突き止めようとしたとある男の子がいたんだけど、夏休みに一人で夜中の校舎に忍び込んじゃったんだって。クラスの友達と怪談の話をしていて、度胸試しにじゃあ俺がいくよ~って言ったのがその男の子。
クラスでもやんちゃで怖いもの知らずな感じの子。
でさ、一人で懐中電灯持って真っ暗な校舎を歩いていくの。
勢いあまって来たもののやっぱり怖くて、足が震えちゃってるのね。
怪談なんてなにもない、どうせただの作り話だろっ、て気を取り直して、まずは自分の教室に向かって見たの。
2-3組の教室。見慣れたはずの教室は、夜になると少し不気味。
恐る恐る教室のドアに手をかけ、勢いよく開けてみた!
しかし…特に変わった様子はなく、机と椅子が並んでるだけ。お化けらしきものもいない。
な~んだ。やっぱり怪談なんて無かったんだと少し一安心して、教室から出ようとしたとき…
『ふ~っ♪』
「ひゃいっ!?栞いきなり耳に息吹きかけないでよ!」
「あははっ♪、こんな感じでその男の子の耳に息が吹きかけられたような気がしたの」
後ろを振り返ると…
髪の長い女の子が3人立っていたの。
びっくりして慌てて逃げようとするも腕を掴まれちゃって逃げられない!
とても力が強くて、その男の子は3人がかりで床に押さえつけられちゃったんだって。
両腕を伸ばした状態で上に座られて、もう一人にお腹のあたりに馬乗りされて、さらに両膝の上にも座られて棒の字で身動きをとれなくされたの。そして恐怖で青ざめる男の子に手を伸ばして…
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ♪
「ひぎゃああぁああああああ!?っっくはははははははぎゃあひゃめでぇええええ
はなじてぇぇくすぐってえからあああああっひぃぃぃぃ!!!」
頭を太ももで固定されて、男の子の首筋や服の袖から手を入れて腋の下を素早くこちょこちょ。
お腹をモミモミしたり、おへそに指を入れてこしょこしょ。
靴を脱がされて、靴下の上から足の裏を器用な指でガリガリ…。
人間離れした指遣いにただただ笑い声をあげることしかできない男の子。
普段女子のスカートめくりとかしていた罰が当たったのかな~♪
次第に上に着ていた服を破られ、汗に濡れた上半身を直接こちょこちょされるようになった。
靴下も脱がされて、敏感な足の裏を爪でひっかく様にくすぐられる。
このままじゃ死んじゃう!と思った男の子は、力を振り絞って全力で抵抗したの!
そしてなんとか教室から出ることができたんだって。
息も絶え絶えになりながらも逃げるように廊下を進んでいく。
もう怪談はいやだ!帰ろうと思って階段のとこまで行ったんだけど、なんと下り階段が消えてるのね!
そう。3階に行くしか男の子には道が残されていないの。
仕方なく上半身裸の男の子は泣きながら階段を登っていくの。
3階には音楽室がある。
そして、また恐る恐る音楽室に入ってみると、特になにもないのね。
早く出ようとしたとき…
「ピシャン!!」
と勢いよく扉が勝手に閉まったの。
もう恐怖のあまり膝から崩れ落ちて動けなくなった男の子。
そして後ろから、ピアノの先生が男の子のうなじを細長い指で「こちょこちょ~♪」ってしたの。
ひぃぃぃっ!?
泣いてごめんなさい許してと叫ぶ男の子を尻目に首筋や腋の下、脇腹、足の裏…
肌が露出している部分を嫌らしくねちねちとしたくすぐり方で責めていくの。
もう力が抜けてされるがままにくすぐられてるのね。
そして、ついに男の子のズボンを脱がして、パンツだけの恥ずかしい姿にされちゃった。
たくさんくすぐられて、嫌なはずなのに何故か男の子のおちんちんが勃起してパンツが膨らんでいたのね。
それを見た女の先生は、太ももや脚の付け根を爪を立ててこちょこちょしたの。
突然性感帯をくすぐられて、気持ちよさそうな声で笑い始めるの。
でも意地悪な先生はイカせてあげる気なんてなく、イキそうになると足の裏や腋の下を激しくこちょこちょして、
絶頂感が引いたらまた性感帯を責めるの。次第にパンツの上からおちんちんや、お尻をこしょこしょ♪ってしたの
あそこはくすぐったいらしく、全力で抵抗して、なんとか音楽室から逃げたんだって。
気づけばパンツ一丁になった男の子。
でも興奮してるのが丸わかりな恥ずかしい姿。
トイレに行きたい…そう思い廊下の突き当りにあるトイレを目指す。
用を足そうと思ったんだけど、なんと男子トイレが消えているの。女子トイレしかない。
仕方がないから女子トイレに入って、個室の洋式トイレに座る。
パンツを降ろして座った瞬間、両足首を白い手で固定され、両腕を掴まれて後ろから羽交い絞めされる。
ひぃぃ!?な、なんなんだよぉぉぉ!!もうかえらせてぇぇ
そして、目の前を見ると黒髪の女の子が手をワキワキさせていた。
ひ!?あ…ぎゃああああああっひゃははははあはひゃだあああああもうひゃめてよぉぉぉx
だめえぇぇぇぇぎゃひぃぃぃっはははあは
たくさんの白い腕が男の子の身体に襲いかかる。
後ろから羽交い絞めされていて、逃げることもできない。
耳に息を吹きかけられながら全身のくすぐったいところをこちょこちょ。
そして、黒髪の女は男の子の勃起したおちんちんを口に咥えて嫌らしく舐め始めたのね。
…栞が舌なめずりをする。
耳に息をふきかけられ、腋の下や脇腹を思いっきりこちょこちょされて、足の裏もくすぐられながらフェラされて
あっけなく黒髪の女の口に出しちゃったの。
それでも責めは終わらなくて、イッたばかりの敏感なおちんちんを舐められながら全身をこちょこちょ…
悲鳴のような笑い声をあげて、何度も何度も精液を出して、朝が来るまでくすぐりイカされ続けたんだって…
**
「っていうお話でした~♪いや~怖いね~♪」
「こわい…それで、その男の子はどうなったの?」
「ん~…きっと死んではいないよ!たぶん」
「やんちゃな男の子に罰が当たったのかもしれないわね」
栞の話が終わり、緊張の糸が解ける。
うぅ…少しだけ、興奮したかも。
「あれ~?もしかして興奮しちゃったのかなあ?」
「し、してないってば!!」
「はいはい、じゃあ次は私が話そうかな」
茜さんが話を始めそうになる。
『チリン』…ぴとっ
…遠くからまた、あの風鈴の音と、小さな足音が聞こえた気がした。