【試し読み】母がくすぐり拷問師になった時の話

 

ジャンル:f/m至上主義の社会 / 公開日:2023/02/01 / 販売価格:500円

       

中学生になった娘を、くすぐり拷問師を養成するための研修に初めて連れて行った日のこと。

初参加ということもあり、くすぐり拷問についての座学や、くすぐり施設の見学をさせた。娘は興味津々といった目で研修を受け、講師役のくすぐり拷問師にも積極的に質問を行っていた。

私の上司にも娘を紹介しようと思っていたが、残念ながらこの日は急用で時間が合わないようだ。

帰り道、車の中で助手席に座った娘が興奮気味に今日の感想を次々に話してくれる。

「ねぇママ!講師の人みんな優しくて施設も綺麗で楽しかった!私も将来くすぐり拷問師になりたい!」

「そうか…!でもな、実際のくすぐり拷問師の仕事はキラキラしたものではないよ。国家試験に受かるまでの道のりもハードだし、合格した後は厳しい仕事が待ってる。香織はそれでも、くすぐり拷問師になる覚悟はある?」

「あります!…私も、ママみたいな立派なくすぐり拷問師になりたいの!」

「それは…楽しみだね♪」

娘に即答され、思わず照れてしまった。
親目線から見て、くすぐりの才能は申し分ない。
小学1年生の頃から合気道を習わせており、運動神経も良い。
学業の方も優秀。国家試験の実技も筆記もこのまま順調に育ってくれたら難なく受かりそうだ。

「ねぇねぇ、ママがくすぐり拷問師の試験に合格した時の話聞きたい!」

「ん…私が合格した時の話か…」

道路は夕方の渋滞にハマってしまい、まだまだ動きそうにない。昔の苦い記憶を思い出しながら、ゆっくりと娘に語り始める。

「私がくすぐり拷問師になった時、厳密にはまだ国家資格として制定される前だったんだ。」

……今から約15年前のこと。
「女性が男性をくすぐりで支配する」ことを理念に掲げた政権が誕生したことにより、社会は混迷を極めた。

各地で政府に対するデモや暴動、過激な抗議が活発化する一方、社会を改革するため最初に作られた国家資格が「くすぐり拷問師」であり、次いで処刑や刑罰を行う「くすぐり執行官」、そして約5年前には市民へのくすぐり調教、教育、犯罪者の更正を目的とした「くすぐり調教師」の資格が誕生した。

新政府が発足当初に作られた「くすぐり拷問師」だが、その誕生の陰には美咲という当時25歳の女性の存在があった。

若くして政府の高官として抜擢された美咲は、反政府組織の鎮圧、新たに誕生予定の「くすぐり拷問師」という国家資格の制定準備等の業務に忙殺されていた。

美咲自身もくすぐりの技術に秀でており、やろうと思えばくすぐり拷問等造作も無いことではあったが、それを行う時間の余裕は無い。

「くすぐり拷問師」を名乗ることができる程の技術を持った人材が都合良く来てくれないだろうか。できれば10年以上人をくすぐった経験がある人…。
微かな期待を込めて、政府の公式サイトや求人に「くすぐり拷問師」の募集を行うことにした。

数日後、政府に対して連日のように抗議のメールや手紙、電話が鳴り響く中で、一通のメッセージが美咲の目に留まった。

「幼い頃から沢山の人をくすぐってきた経験がある。自分のくすぐりの技術は拷問でも処刑でも必ず政府の役に立つ筈だから雇い入れて欲しい」という旨の内容であり、もし本当であれば喉から手が出るほど欲しい人材であった。

差出人は「橘香子」という20歳の女性。しかし、もしかすると悪戯の可能性や、反政府組織によるスパイかもしれない_一抹の不安があったが、すぐさま美咲はこの差出人にメッセージを返した。

「明日の13:00、テストを行うので指定した施設に来るように。」

丁度今日、反政府デモを行っていた若い男性を捕まえたところだったが、尋問には頑なに黙秘しているという報告を受けた。そこで、テストとしてこの橘という女性にくすぐり拷問をさせてみることを思い付いたのだ。

_政府にとって役に立つ人間かどうか、くすぐり拷問師に相応しいかどうかを、直々に確かめたい。
もしも使えないなら、捕まえた男共々、私が始末する。

上にはそう報告をして、難なく美咲は承諾を得た。

その翌日、指定した場所に時刻ピッタリに1人の女性が歩いてきた。身長は170cm程はあるだろうか。黒のパンツスーツを着こなした姿は堂々としており、どこかの秘書官を思わせるようだった。

「昨日メッセージを送りました、橘です。」

「お待ちしておりました。本日試験官を勤める美咲と申します。どうぞこちらへ」

護衛も付けず、美咲自ら出迎えて案内する。
施設の無機質な白い廊下をお互い無言で歩いていく。

先に沈黙を破ったのは、橘の方だった。

「どこに向かっているのですか?それに、この施設は何ですか?」

不思議そうに質問してくる彼女に、短く返答をする。

「ここは政府による新しいくすぐり施設です。…最も、今のところまだ使い途が決まってないのですがね…。着きました。こちらの部屋にお入りください。」

カードキーである部屋の扉を解除する。
橘さんが部屋に入ったのを確認し、すぐさま扉をロックする。

「…どういうことでしょうか?」

ガラス張りの窓から冷静な目で自分を閉じ込めた人物に話しかける橘。慌てずに落ち着いているところを見ると、反政府のスパイ等では無さそうだと判断する。もしもここで取り乱すようであれば、捕まえて自らくすぐって拷問にかけるつもりでいた。

「これからあなたにはテストを受けてもらいます。昨日捕まえた政府への抗議活動を行っていた男を、くすぐって全ての情報を白状させてください。例えば名前、組織のアジト、リーダーの居場所、構成員の人数。政府にとって必要だと思う情報を聞き出してくださいね?とりあえず制限時間は1時間以内とします。」

部屋の別扉が開き、施設の職員が台車を押して入ってきた。

「離せよこれ!!こ、こんなの人権侵害だぞ!!」

台車の上には、20代前半と思われる男が全裸でベルトに拘束されている。

……
職員は部屋の中央に台車を設置し、部屋を後にする。

真っ白な部屋の中に、拘束された男と女性が一人。
窓の外からは政府の関係者や、施設の職員が中を伺っている。

(気味の悪い場所だな。)

橘は内心戸惑いと、微かな疑念を感じていた。
しかし、今は与えられた”テスト”をこなすしかない。

「な、なぁお姉さん助けてくれよ!!頼むから!」

「断る。悪いが、私はくすぐりの仕事を受けに来たのでね。さて…じゃあとりあえず名前から教えてくれるかな?」

台に拘束された男は、何とか脱け出そうとして必死にじたばたと無駄に抵抗していた。

「い、言わねえよ。逃がしてくれたら教えてやる。」

この状況下にも関わらず、よくそんな口を聞けるものだと感心する。…仕方ない。さっさと自白させてしまおうか。

「そうか。素直に言った方が身のためだと思うが…もう一度聞く。答える気は無いのだな?」

「…お前ら政府の人間に話すことなんて何もねぇよ。」

「なるほどな。では、話したくなるまで身体に聞くとしよう」

ニヤっと笑みを浮かべて、指をワキワキさせながらゆっくりと男の方に近づく。

そして、万歳させられて無防備な腋の下を…

ガシッ!こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!

「ひっっ!?ぁぁっぎゃぁぁっはははははははははははははははははははは!!ひゃめっぇぇっぎゃぁぁっやめっ!!ひゃめろぉぉぉぁぁぁっっはははははははははははくしゅぐっだぃぃぃぁぁぁっはははははははは!!!!ひぃぃしぬぅぅぅぁぁぅぁぁっひゃめでぇぇぇぇ腋ひゃめっっはははは!」

腋の下の窪みを、いきなり容赦なく指先でカリカリこちょこちょとくすぐり回し、時折腋の下のツボをもみもみと刺激する。男は一瞬も我慢できず、くすぐり始めた瞬間叫ぶような笑い声を上げて顔をイヤイヤと振っている。

ハードなくすぐり責めは昔から得意であり、昔学校中の男子を片っ端から気絶するまでくすぐってきた過去がある。

ちょっと小手調べに腋の下をこちょこちょしているだけで、情けなく笑い狂っている男の姿を見て、内心少し安堵していた。この様子であれば、1時間かからずとも全て白状するのも時間の問題だろう。

平常心を取り戻し、じっくりと尋問を始めていく。

「止めて欲しいか?ならば名前から答えろ」

「ひゃはっひぃぃぎゃぁぁっはははははわ、わかった言いますからぁぁぁぁっははははははははい、くしゅぐりひゃめでぇぇぇっはははははははははははははは!!」

男が素直になったのを見て、一旦くすぐっていた手を止める。しかし、腋の下にピタッと指先をくっつけ、いつでもくすぐりを再開できるようにしてプレッシャーをかける。

「ほら、早く答えろ。じゃないと……」

「ひっ……!言う!!言いますから……!だいすけ…やまだだいすけです…」

もしかすると、男が偽名を使っている可能性を考慮して、添えていた指を再びバラバラに動かしてこちょこちょする。

「本当だな?嘘だったら…どうなるか分かるよね?」

「ひぃぃひゃめっぎゃぁっはははははははは!!ほ、本当ですからぁぁぁぁっはははははははははい、言ったからもうこちょこちょひゃめてぇぇぇっははははははははは」

チラリと窓の外を見ると、”試験官”はメモを取っていた。
恐らく、これがテストであれば尋問のやり取りも全て聞かれているのだろう。ならば、時間ぎりぎりまでくすぐりの手を弛める必要は無いのではないかと考え始めた。

私は男の首筋や腋の下、脇腹をこちょこちょとくすぐり続けたまま、次の質問を行う。

「名前は分かった。年齢は?」

「ぎゃぁっひゃははは!!じゅ、18ですぅぅぁぁぁっははははははははははははもうくしゅぐりひゃめてってばぁぁ!」

まだ自分の立場が分かっていないような言葉遣いの男にムッとしてしまう。顔を見るとうっすら目に涙が浮かび、口の端からは涎が垂れ落ちている。これがテストで無ければ、「18歳にもなって、全裸にされて女性にこちょこちょとくすぐられて泣かされるのはどんな気持ちか」聞いてみたかったところだ。

気を引き絞めて、本題の質問へと入る。

「では、反政府組織のアジトはどこだ?答えろ。」

「ひぃぃぃっそ、それはぁぁぁぁっひゃぁぁっっっぁっはははははははははははははははははは!!か、勘弁してぇぇぇぇお願いだからぁぁぁぁっはははははははははは!!」

急に反政府の質問をした途端、男の顔に陰りが見えたような気がした。これは拷問のやり甲斐がありそうだと、一段とやる気が出てきて思わずニヤリとしてしまう。

「言わないか…。なら仕方ないな。言いたくなるまで死ぬほどくすぐってあげる。」

「ひぎっ!?ぁぁっぎゃぁぁっんぁぁぁぁぁぉっ!!!ぁっぐひゃぁぁぁぁっははははははははははははははははは!!ぁぁぁっぎぁぃぃんぁぁぁぁっひぃぃぃぁぁっははははははははひはははははびゃめでっぇぇぇぇっはははははははひい、息がぁぁぁぁっっでぎなぃがらぁぁぁっ!!」

脇腹のツボを両側から親指と人差し指で一気にぐにぐにと刺激する。その瞬間、まるで電流が走ったかのように男の身体がビクン!!と反応し狂ったように笑い始める。

あぁ、懐かしい感覚。
私が本気でくすぐると、みんなすぐに狂ったように笑って、数秒で白眼を剥いて失神してしまう。

男の顔を見ると、ひきつったような呼吸を繰り返し始め、涙や鼻水、涎でぐしゃぐしゃになっていた。

もうすぐ意識が堕ちるな。

男がだらりと白眼を剥いてまさに失神する寸前で、ピタッとくすぐっていた指を止める。失神させてもいいが、万が一そのまま意識が戻らないとなれば大問題になりそうだと考えセーブする。

「ぁがっ………ぎっ………ぁっ…………はぁっ…はぁっ…げほっ…ごほっ…ぁぅ…げほっ…ぜぇっ…はぁ…はぁぁ…!ひっ…ひひっ…も、もう…やめ………っ!!」

苦しそうに必死に酸素を求めるように呼吸している。
すっかり男の全身は汗だくになり、ピクピクと痙攣している。でも、こんなのまだまだ序の口だ。

「そんな簡単に失神させてあげないよ?ほら、こ~ちょこちょこちょこちょ~♪」

「ひっひぃぃひゃはっははははははははひははははは!!も、もうひゃめでぇぇっぁぁぁっはははははやらぁぁぁぁゅぐっだぃからぁぁぁぁぁっゆるじでぇぇぇぇっはははははははははははははははお、お願いじますぅぅぅ!!」

まだまだ。たっぷりとくすぐりの恐怖を身体の芯にまで刻み込んであげないと。

太ももや鼠径部をさわさわと焦らすようにくすぐり、不意打ちでもみもみと責め立てる。

遊ぶように膝やふくらはぎもすーっと撫で上げ、私の指先は足の裏へと到達する。片手で右足の指先を反らせるようにして掴み、もう片方の手で足の裏を爪でガリガリと乱暴に引っ掻くようにくすぐったり、爪先でこちょこちょと素早くくすぐる。

「こちょこちょこちょこちょ~♪」

「ぎゃひぃぃぃぁっははっははははははははははははははははははははははは!!ひゃぁぁぁっぎゃぁぁっひゃめでぇぇぇぇじぬぅぅぅぁぁぁぁぅははははははははははははあ、頭おかじくなるぅぅぅぁぁぁぁもうひゃだぁぁぁぁぁっ!!」

最初の生意気な態度はどこに行ったのだろう。
すっかりとくすぐりに脅えたような笑い声を上げる男。

私は懇願する声にもわざと聞こえないフリをして、楽しそうに「こちょこちょ」と歌いながら左足の裏も同様にくすぐっていく。

人通り全身をくすぐってみた結果、どうやら上半身の方が弱いようだ。足の裏へのくすぐりを切り上げ、再び腋の下へと指をセットする。

「がはっ…ひひっ…やっ…やめっ……お願いじますお願いします!!!な、何でも話しますからぁぁぁやだやだぁぁくすぐりだけはひゃめてぇぇぇ!!!」

そろそろ男の精神が限界に近づいているところだろうか。
もう少しくすぐっておくべきか、それともここで尋問に入るか…。窓の外にいる試験官の方に顔を向ける。すると、指を3つ立ててニッコリと微笑んでいた。

3…残り30分という意味だろうか。
ならば、もうあと15分はくすぐっても問題なさそうだ。

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