後ろ手に

 

ジャンル:お姉ちゃんとの思い出 / 公開日:2018/05/25 /

       

「ねぇ、今、何を隠したの…?」

「べ、別になんでもねぇよ!!!」

全く…何でお姉ちゃんはノックもせずにいきなり入ってくるんだよ…!!デリカシーとかないのかよ!俺が姉ちゃんの部屋行くとき必ずノックしないと怒るのに…

「ふ~ん…お姉ちゃんに見せられない物?
もしかして、エロ本とか??」

「いや…違うよ!!てか持ってないし!!
早く出てけよ馬鹿!!」

いや…ほんとに持ってないし…
でも、エロ本より見られたら恥ずかしい物。
後ろ手に隠したそれを、シャツの中に入れる

「は…?バカ…?あ~あ。そういうこと言うんだ。今すぐ私に謝るか、その隠している物見せたら許してあげる。」

「誰が謝るか、ば~っかぁぁ!!」

中学生で、反抗期真っ盛りな男の子に、素直に謝ることなんてできなかった。
「あっそ…。後で謝っても許さないから。」

お姉ちゃんが手をワキワキさせてゆっくりと
近づいてくる…。
後ろ手に物を持っているため、両手は塞がっている。ゆっくりと後づさりするが、部屋の角に追い込まれてしまった。

怖い…。意地悪な笑みを浮かべながら、獲物を狙うような目で見つめる。

壁に背をつけたまま、へなへなと床に腰を落とす。

「覚悟はできた…?」

「う、うるさい!!くるなぁぁ!!!!」

足をバタバタと振り回して、最後の抵抗。
しかし、左足を片手で掴まれ、四の字固めのような体勢で固定されてしまった。

「いたたたたた!!はなせよ!!」

「じゃあ両手で隠してるもの出しなさい?」

「誰が見せるか!!さっさとどけよ!!」

「生意気ね。しばらくお仕置きしてあげる」

そういうとお姉ちゃんは、無防備な左足を
器用に動く指でこちょこちょとくすぐった。

「ひ、ぎゃぁあはははははは!!!いやぁぁぁぁ!!やめでぇぇぇぇ!!!!あ~はっははははははははくすぐったいってばぁぁぁ!!!あ~やめろぉぉぉ!!!」

土踏まずを爪を立ててガリガリと引っ掻くように5本の指で苛め、足の指の付け根をこしょこしょとくすぐる。

「こちょこちょ~♪どう?足の裏効くでしょ?死にたくなかったらさっさと降参したら??」

「ぎゃぁぁぁはっははははは!!!ごめんなさぁぁいい!!ごめんなざいぃ!!許してぇぇぇ!!お姉ちゃんやめてぇぇぇぇ!!!」

左足から来る壮絶なくすぐったさに、5分も
経たない内に根をあげる。

「じゃあ早く、隠してるもの出しなさい?」

だめ押しとばかりに足の裏へのくすぐりを強めるお姉ちゃんに素直に差し出すことを考えたが、僅かに残ったプライドから断ってしまった。

「げほっ…はぁ…はぁ…ひぃ…もう…やめ」

くすぐっていた手が離れ、全身が脱力する。
汗で、背中に隠しているものが濡れてしまうことが気がかりだった。

「ふ~ん。まだ抵抗するんだ?じゃあとどめさしてあげよっか。」

両足を掴み、脇に挟んで足を固定される。
その間に、お姉ちゃんの右足が入り股間を踏みつける。

「ひぃぃ!!もう、もうやめ…!」
「だめ。徹底的にお仕置きしてあげる。」

「ぎ、ぎゃぁぁはははははははは!!!!あぁぁあ!!!ぁ!ぁ!ぁ!ぁ!!ぁぁぁぁぁ!!!やべてぇぇぇぇぇ!!!!!あ~はっはっははははははは!!!ぎゃぁぁぁぁぁあ~!!!!」

素早く右足を振動させ、快感なしの暴力的なくすぐったさに身悶え、声にならない声をあげる。
しぬ…!!頭が真っ白になるほどの刺激に、涙で濡れ、口からは涎が垂れてしまっている

「どう?見せる気になった?」

「ぁぁみせるぅぅ!!!みせますからぁぁぁぁははは!!!!ぎゃぁぁぁもうだめぇぇぇ!!ごめんなさぁぁあっはははは!」

たった数分だけだが、永遠とも感じられる刺激がようさく治まる。

「…っはぁ、はぁ、はぁ…」

汗でシャツが濡れている。
完全に体中の力が抜け、呼吸を整えるのに必死だった。その様子を、お姉ちゃんは黙って見つめている。

「どう?落ち着いた?早く出しなさい…?」

「はぃ…中身はみないでくだざい…!!」

これ以上抵抗する気力はなかった。
後ろ手に隠していたものを、そっと差し出す

「何これ…?ノート…??日記?」

隠していたのは、日記帳。汗で少し表紙が濡れてしまったけど…。
A4の普通のノートだけど、毎晩、その日あった出来事を書いていた。

「なんだ…もっと悪いものかと思えば…。
はい、返すね。ごめんね?意地悪して。」

「はぁ…はぁ…ぇ…いぃの…?」

「さすがに中身をみるなんて、野暮なことしないわよ。…ノックしなくてごめんね。」

お姉ちゃんは、少しだけ申し訳なさそうな顔をして、部屋から去っていった。
自分も言い過ぎちゃったかな…。

その日あったことや、伝えたい気持ちを、
後でこっそりと、付け加えたのであった。

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