服従の心理

ジャンル:R-18小説 / 公開日:2019/12/10 /
__人が権威者に服従をする時、そこにどのような心理的メカニズムが生じるのであろうか。
例えば、「恐怖」が挙げられる。
権威者の命令に従わなければ、罰が与えられる。
被験者はその恐怖から逃れるために服従をしてしまうのかもしれない。
反対に、褒賞によって服従するケースも考えられる。指示に従い、命令を達成すれば褒賞が貰えるという動機付けによって服従する場合もあるだろう。
しかし、上記に挙げた仮説はどれも人が服従をする際の心理として決定的ではないと考える。
そこで、くすぐりを用いた実験をしてみよう!
まず初めに、実験に必要な人材を確保する。
くすぐり役の女性5人と、くすぐられ役の男性1人。
ここで、実験の観察対象となるのはくすぐり役の女性の方だ。
彼女達に白衣を着た私、つまり権威者が指示を出し、どこまで言うとおりに従うのかを観察する。
また、褒賞が服従に影響を及ぼすのかを調べるために、実験開始前に「この実験に最後まで協力してくれたら謝礼を与える」と伝えるグループと、何も言わないグループで場合分けもしてみよう。
反対に「実験に従わないとくすぐり処刑する」と脅して恐怖を与えるグループも実験する必要があるだろう。
あ、ちなみにくすぐられ役の男性は少年刑務所に入所している反抗的な人間を借りる予定だ。
「社会平和と青少年の更正のために実験したい」
とでも言えば快諾してくれるだろう。
_実験の内容はこうだ。
まず初めに、くすぐられ役の男性をベッドに大の字で拘束する。そしてくすぐり役の女性に指示を与えて男性をくすぐってもらう。
最初は優しく、だんだんハードに。
もちろん、これ以上は危険だと判断したら中止をする。
実験が終わり次第、被験者一人一人と面談をして、
実験中の心理状態などについて質問をする。
そして結果をまとめ、論文にする。
…よし、計画書は大体こんな感じでいいだろう。
さっそく実験の準備にとりかかろう。
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とある研究施設を貸して頂けたので、早速実験の手配をする。
被験者探しとして、知り合いの研究者のゼミ生に協力をしてもらった。まずは褒賞を伝えない場合で実験してみよう。
さて、くすぐられ役の男性だが、青少年更正センターから1人連れてくることができた。
年は15歳で、反抗期真っ盛りのため両親に更正センターに入れられたらしい。
「くすぐりによる教育効果」について研究もしているので、丁度いいだろう。
午前10時、研究施設に職員の女性に引っ張られながら男の子が連れてこられた。
「おい!はなせよ!馬鹿!!くそがっ!!」
目隠しをさせられて、手際よく大の字を拘束されている。
服は脱がされており、パンツ一丁の状態で四肢を固定され、何とか拘束から逃れようとジタバタしている。
これから散々くすぐられるというのに、体力を消費するとは愚かな青年だな…。
さて、その間に私は別室で待機して貰っている女の子達に実験の内容を説明してこよう。
彼女達には「笑いの実験について協力してほしい」とだけしか伝えておらず、やや緊張したような面持ちだ。マジックミラーの部屋の中で職員に連れられた青年が目隠しした状態で拘束されていれば驚くのも無理はないだろう。
私は被験者に次のように伝えた。
「あそこに拘束されているのは、青少年更正センターから連れてきた反抗的な男の子です。今から彼を私が指示する通りにくすぐってください。辞めたいと思ったらいつでも実験から抜け出してかまいません。」
少し戸惑うような表情を見せる子もいれば、にやにやとした笑みを浮かべる子もいる。この時点で反論や、不満などは無さそうであった。
目隠しをされて拘束されている青年がいる部屋に、
被験者を連れてくる。
「ではそれぞれ配置についてください。後5分ほどで実験を開始します。」
私は部屋を出て、外から指示を出す準備をする。
「おい!誰かいるのかよ!!なんだよ!離せってば!!」
青年はまだ往生際の悪く、拘束を外そうともがいている。そんな彼の周りに被験者が位置につく。
両脇に二人、腰のあたりに一人、そして足の裏に二人。
さて、最初はソフトな指示を与えてみようか。
「まずは肌を指で優しくくすぐってみようか。ゆっくり、じわじわと弱点を探すような感じで。」
私が指示を出すと、被験者達は少し戸惑いながらも青年に向けて手を伸ばす。
「ひゃぅ…!?くっ…ひゃはは…なっ…!?や、やめ…っっっぁぅっははは!!」
両脇に立つ二人が、細長い指で首筋を撫で、腋の下の窪みをこちょこちょとくすぐる。
一人はねちねちと、もう一人は優しくさわさわとくすぐっている。
左右からの異なったくすぐりに、まだソフトな段階にも関わらず青年はくすぐったそうに身悶える。
両足の裏に立つ二人は、優しく足裏の土踏まずや、指の付け根を爪で撫でるようにくすぐる。
また、足の甲や膝の裏と言った部分にも手を伸ばし、じわじわと弱点を探している。
腰のあたりに立つ一人は、脇腹やお腹を優しくこちょこちょとくすぐっている。
あばらを撫で、おへそに指を入れ、脇腹をこちょこちょと指を立ててくすぐり、また太ももや足の付け根といった際どい部分も優しく刺激する。
「くっっははは…ひゃぅ…や、ひゃめ…ぅぅひっく…っははは!!」
最初はあんなに強がっていた青年も、今や女子大生の女の子にこちょこちょされて必死に我慢している。たかが子供の遊びのくすぐりで無理やり笑わされて、さぞ屈辱的なことだろう。
だが、まだまだ序の口だ。
10分くらいじっくりとソフトにくすぐってもらったところで、私は次の指示を出す。
「よし、準備運動は終りだ。そろそろくすぐるのにも慣れた頃だろう。思いっきりくすぐっていいぞ。」
私の指示に対し、誰一人反対の意を唱える者はいない。それどころか、待ってましたと言わんばかりの勢いで青年を貪るようにくすぐっている。
私は別に、彼女達を恐怖で脅した訳でも、褒賞を示唆した訳でもない。
ただ、指示を出しているだけだ。
それなのに何故彼女達は見ず知らずの私の命令に従い、名前も知らない青年を容赦なくくすぐるのであろうか。
「ぎゃぁぁぁつっはははははは!!あーっっひゃべでぇぇぇおねがいだからぁぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁぁぁひゃめてくださぃぃぃぃ!!!」
青年は今までの我慢を解放するかのように、桁ましい笑い声をあげている。
両側から耳に息を吹きかけられ、腋の下を思いっきり激しく指でくすぐられ、首筋もしつこく、意地悪に撫でられる。
脇腹も両腕でツボを押すようにしてモミモミとくすぐられ、時々太ももを素早くこちょこちょと撫でられる。
パンツの上から無様にも青年のおちんちんが勃起をしているのが見える。
その様子を見て、足裏をくすぐる二人はお仕置きとばかりに爪でガリガリと土踏まずを責め立てる。
被験者達の表情は、最初見られた緊張した面持ちは消えて、「もっと青年をいじめたい。」「もっとくすぐって苦しめたい」と言ったような加虐的な思考が読み取れる。
あくまでも「これは実験だから。」
私だけじゃなくて「他の人もくすぐっているから」
白衣の人に「命令されている」だけだから。
恐らくこういった要因が服従と関係しているのではないだろうか。
さて、まだ実験の段階でいうと半分を過ぎた程だ。
次の指示に移ろうか。
「腰をくすぐっている被験者、ベッドの下に鋏とローションがおいてあるだろう。それを使って青年の下着を切り、あそこをローションでぬるぬるにしてくすぐれ。他の被験者もローションを使い、全身容赦なく責めていい。ただし、絶対イカせてはならない。」
私がそう指示を出すと、迷うこともなく早速作業に取りかかる被験者達。パンツを剥ぎ、全身にローションを掛け、さらにくすぐりの指を速めていく。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっははは!ひゃぅぅぁぁぁぁめてぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
絶叫に近い青年の悲鳴が施設に響く。
もはや躾を越えて、くすぐり拷問といってもいいだろう。
最後の力を振り絞るかのように、必死に抵抗する青年。
しかしそんな彼を嘲笑うかのように、意地悪にねちねちとこちょこちょする被験者達。
とても苦しそうな笑い声をあげているが、ローションでぬるぬるにされたあそこやお尻をこちょこちょねちねちとくすぐられ、萎えることなく勃たされている。
…実験を始めてからそろそろ30分か。
そろそろ、仕上げに入るとしよう。
私は最後の指示を伝える。
「これが最後の命令だ。青年をくすぐって何度もイカせて、気絶するまで責めなさい。そのためにどんな手を使ってもかまわない。」
さすがに少し戸惑うような素振りや、反論を予想していたが、全くそのようなことはなく、早速手で抜くような感じであそこを責め、腋の下、足裏を激しくこちょこちょし、性感体である乳首や太ももなども優しく器用にくすぐっていく。
最初は不馴れなこの実験に馴れてきたのだろうか。
「あひゃぁぁぁっ!!ぁぁぁぁぁだめぇぇイクぅぅぅぅ!!ひゃっはははははやめでぇぇ!今イッたばっかだからぁぁぁぁぁ!!!!」
イッた後の敏感な身体に容赦なく指を這わせて、さらにくすぐりイカせていく。
くすぐられ続け、5回、6回とイッたところで青年はがっくりと気絶してしまったようだ。
ローションや精液で汚れた青年の清掃を職員に任せ、私は被験者達一人一人に話を聞く。
やはり思った通りだ。
あくまで実験だからとか、やっている内に楽しくなってきたとか言った回答が多かった。
「私には責任が無い」という錯覚が、服従の心理と関係しているのではないだろうか。
私はさらに考察を進めるため、次の実験グループに説明をする。
……「う~ん…。ここは…?…ひぃっ!?」
青年は目隠しを外された状態で、今度は棒の字で拘束されている。
「やぁ。目が覚めたかな青年。それじゃあ、次の実験を始めようか。」
「ひぃぃぃぃもうやだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」