オールドタイプのヤンキーをくすぐって遊ぶ話

ジャンル:コラボ企画作品 / 公開日:2022/07/31 /
「あ~どこかにオールドタイプのヤンキー落ちてないかな」
ぽつりと呟く願望。
今日も昇る太陽の日向。
どうせなら硬派がいい。
まるで漫画に出てきそうなタイプ。
な~んてことを考えながらお散歩に出かける。
通る猫。ざらめくアスファルトに避ける車。
普段の道とは違う方向。
見知らぬ景色の中に虚ろぐ砂埃。
と言っても周りは団地や学校があるばかり。
面白い人、奇妙な物、変わった建物があればいいな。
探し物をするように細い路地を歩いていると、遠くからバイクのエンジン音が聞こえてきた。
空気を切り裂くような重たい爆音。
段々と音が近づいてくるに連れて、より大きく、耳の中を突き刺すような振動が鳴り響く。
私は少しだけ期待していた。
あのバイクの持ち主が、昔ながらのヤンキーであることに。この狭い路地の中を通っていくことに。
ドキドキとした胸の高鳴りを感じながら、今か今かとバイクを待つ。
これは偶然と言うべきか。それとも運命と言うべきなのだろうか。私の横をあのバイクが爆音と共に通りすぎる。
そして、急ブレーキをかけ慌てて止まるバイク。
この路地の先は行き止まりなのだから、当然と言えば当然なのだけれど。
「チッ…くそっ、行き止まりかよ!いや、ここで暫くやり過ごすか…あ?そこのお姉さん何見てんだよ?」
バイクを降りて、ずかずかと私の目の前に現れたのは、派手な特効服を着たヤンキーだった。
髪はきっちりとしたリーゼントヘア。声の様子から、恐らく高校生くらいだろうか。身長はあまり高くない。体格もいたって普通で、正直言って強そうには見えない…
でも、まさかこんなところで野生のオールドヤンキーと出会えるなんて……
「あはっ♡」
私は思わず幸運の巡り合わせに微笑みが漏れてしまう。
それを見たヤンキー君は、馬鹿にされたとでも思ったのか、訝しげに距離を詰めてきました。
「あ…!?な、何笑ってんだよ!!馬鹿にしてんのか!女だからって容赦しねぇぞ!!」
必死に声を荒げて格好つけているようにしか見えなくて、私はまた思わず笑ってしまいました。
まるで、生意気な弟が自分から「こちょこちょでお仕置きしてください」とおねだりしているようにしか見えないのです。
「馬鹿にしてないですよ♪むしろ、とっても格好いいヤンキーに出会えて嬉しいぐらいです♡」
「えっ…お、おう…そうか…!!」
とっても分かりやすい反応をしてくれるヤンキー君。
面と向かって格好いいと言われるとは思って無かったのか、頬を赤らめて恥ずかしいような照れているような笑顔になってくれました。
「ふふっ♡ところで、さっき慌てていたようだけど、もしかして誰かに追われているとか…?」
私の言葉でハッと何かを思い出したような顔になり、またヤンキーモードの表情に戻ってくれました。
「そ、そうなんだよ。隣の学校との抗争に巻き込まれてて、何とか逃げ出してるところで、この路地に入っちまったんだよ。」
あらあら、何て物騒なのでしょう♡
私は益々このヤンキー君に悪戯…いえ、人助けをしてあげたくなりました。
「あら~、それは大変ですね♪そうなると、その特効服の上着は今脱いでおいた方がいいのではないですか?」
「え…?ど、どうしてだよ?」
「だって、そんなに目立つ格好をしてバイクで走っていたらすぐに追手にバレてしまいますよ?」
「た、確かにそうだな…」
一つ一つボタンを外して特効服を脱ぎ捨てるヤンキー君。下には白いタンクトップを着ており、華奢に見えていたけど程よく筋肉の付いた身体が露になりました。
(あぁ…早くくすぐりたい♡)
私は思わず、指をワキワキと動かしてしまう。
「…?お姉さん指動かして何してんの?」
「あっ…ところで、最近疲れているところとか無いですか?私、結構マッサージが得意なんですよ♡ほら、敵が来ない間に、リラックスしましょうよ♪」
「マッサージ…?確かに喧嘩のし過ぎで身体は凝ってるけど…お姉さんマッサージしてくれんの?」
「いいですよ♪ほら、奥の日陰になっているところに行きましょう。仰向けに寝て両腕を万歳してくれますか?」
「おぅ!分かった!」
純粋無垢なヤンキー君は、私の指示通り奥の日陰まで歩き、バタリと万歳して仰向けになってくれました。これから何をされるのかも知らずに♡
私はヤンキー君の両腕の上に、脚で固定するように乗っかり、顔も太ももで挟み込んで動けないようにしてあげました。
「えっ!?お、お姉さんいきなり何してんだよ!は、離せよ!!」
まさか腕を押さえつけられるとは思っていなかったのか、足をジタバタさせたり、何とか逃げ出そうとしますが、しっかりと体重をかけて押さえつけてあげると男性でも簡単には脱け出せないようです。
私は薄いタンクトップの上から、指先で身体の側面をすーっと撫で撫でしてあげました。
「ひゃぁぁっ!!ひんっ、!な、なにすんだよ!!」
「何って…マッサージですよ?こちょこちょマッサージ♪私、一度でいいから昔ながらのヤンキーをくすぐって見たかったんです♪遠慮なくいっぱい反応してくださいね?」
目の前で指をこちょこちょと動かす度、仔犬のように怯えた顔で「ひぃひぃ」と鳴いてくれる。
くすぐる前からこの反応なんて…と~っても期待が高まります♡
そして、無防備に開かれた腋の下を、5本の指でそれぞれこちょこちょとくすぐってあげました。
「ひぃっ!?ぎゃぁぁぁっはははははははは!!!ぁぁっひはははははははは!!や、やめろぉぉっぁぁっははははは!ひぃぃひぃひゃめっ!お、俺こちょばいの無理なんだってばぁぁぁっははははははは!!!」
あははっ♪楽しい……♡
腋の下を私がちょっと爪を立ててカリカリしたり、さわさわこちょこちょとくすぐる度に大きな笑い声で反応してくれるヤンキー君。
きっととってもくすぐりに弱いのでしょう。
私の指が身体を撫でる度、必死に力を入れて抵抗し何とかくすぐったさから逃れようとしているのが分かります。
足をカエルみたいにバタつかせて、腰をクネクネとダンスさせている姿はとても滑稽で楽しいものですね♡
私はヤンキー君の顔を上から覗き込み、じっくりと表情を楽しみながらくすぐってあげます。
「ひぃぃぃぁぁっははははははは!!も、もうやめろってばぁぁぁっはははひははははは!!だ、だめぇぇもうひゃめっ!!ひぃぃひぃこ、こちょこちょ言わないでぇぇっはははははははゆるじでぇぇっ!!」
「え?こちょこちょ言われながらくすぐられたいの?しょうがないな~♪ほぉら、こちょこちょぉ♡」
私はわざとらしく「こちょこちょ」という擬音を繰り返しながらたっぷりとくすぐってあげます。
無防備な首筋や喉仏は10本の指でさわさわコリコリとくすぐり尽くす。どんなにくすぐったくても、しっかりと顔を太ももで固定してるから逃げられないよ?
タンクトップの袖口から指を侵入して、直接素肌をこちょこちょうねうねとくすぐる。敏感な腋の下の窪みを直に容赦なくくすぐられて、腰をバンバンと地面に打ち付けたり、近所迷惑になるくらいの大きな笑い声で反応してくれるヤンキー君。
「ひぎゃぁぁぁっひゃだぁぁっはははははは!!し、しぬぅぅぁぁぁぁっははははははい、息がくるしぃぃぁぁぁっははははははくしゅぐっだぃぃぁぁぁっははははごめんなざぃぃぁぁぁっはははお、お姉さんゆるひてぇぇぇぁぁぁっははははははもう勘弁じでぇぇぁぁぁっははははははははは!!」
と~っても苦しそうに、まるで餌を求める鯉みたいに口をパクパクとさせ必死に懇願するヤンキー君。
よっぽどくすぐったくてたまらないのでしょう。
でも、顔を真っ赤にして笑い悶えている姿はまるで、蒸しパンのようでとっても可愛いのです♡
許されることなら、このまま永遠にくすぐっていたい。
もしくは、いっそのこと家まで持ち帰って監禁して毎日くすぐってあげようかとも思いましたが、社会通年上めんどうなことななりそうなのでやめておきました。
タンクトップをめくり上げて、汗に濡れた腹筋や脇腹をもみもみこちょこちょとくすぐり尽くす私の指先。
どこをどんな風に触っても、くすぐりに弱くて大げさに反応してくれるのは嬉しいものです。
ふとヤンキー君の顔を見ると、涙目になって涎を垂らしながら子供みたいに笑い狂っていました。
「ひぃぃひゃぁっげほっ、ごほっ、も、もうひゃめでくだざぃぃぁぁっははは!!あはっ、ひぃぃひゃだぁぁぁ!!も、もうこちょこちょゆるじでぇぇっははははは!!」
「くすぐったいね~?そんなに辛いなら脇閉じればいいじゃん♡ほら、もっと抵抗して?」
「いぎゃぁっはははははむりっ!!無理だってばぁぁっははははは腕おろせないからぁぁぁっはははひぃぃひぃ!!」
ちょっと身体をこちょこちょとくすぐっているだけなのに、情けなく笑い悶えている姿を見てついつい意地悪してしまいます。
見ず知らずの大人の女性にいきなり押さえつけられて、弱いところを容赦なくこちょこちょされて可愛そうなヤンキー君。将来トラウマにならないか心配です♡
ふと気になってズボンの股間の辺りに視線を送ると、隠れて興奮しているのか大きくテントを張っていました。
可愛そうなのでそのことには触れず、勝手に悦んでいることについてお仕置きの意味を込めて、全力で腋の下をくすぐり尽くしてあげました。
くすぐり初めてから一体どのくらい時間が経ったのか正確には分かりませんが、体感的に1時間くらいこちょこちょしてあげたところで、ついにぐったりと乾いた笑い声しか出なくなってしまいました。
「ひっ……ひひっ…あひっ…ひぃぃ………」
完全に抵抗する力が無くなり、白眼を剥いて涎を垂らしながらピクピクと痙攣しているヤンキー君。
全身汗だくになり、素肌をくすぐっていた脇腹や腋の下には引っ掻いたような赤い跡が残っています。
私はオールドタイプのヤンキーをくすぐるという願望を果たしたので、このまま彼を放置して帰ってもいいのだけれど、万が一怪しい事件に巻き込まれたりしたら心配なので体力が回復するまで付き添うことにしました。
とりあえず喉が渇いたので、近くにあった自動販売機でお水を2本買います。
まだ伸びきっているヤンキー君の頬を冷たいペットボトルでペチペチと叩いていると、ガバッと飛び起きてきました。
「ひっ…!!ひぃぃぃもうくしゅぐりはやだぁぁ!」
よっぽどくすぐったかったのでしょう。私の顔を見るなり、ビクビクと後退りしています。
私はもうくすぐらないからと、彼に買ったお水を渡してあげました。
「……ぁ、ありがとう…」
ヤンキー君は小声でお礼を言い、500mlのペットボトルを一気に飲んでしまいました。
気まずいのか、いそいそと特効服を着直してバイクに跨がる彼。私は、せっかくの機会なのでもう1つだけあるお願いをしてみます。
「ねぇ、そのバイクに私も乗せてくれない?」
「…は?な、何でだよ!!」
「ほら、帰り道別の野生のヤンキーに襲われるかもしれないし、心細くて…」
「……ちっ、仕方ねぇな!よ、余計なことすんなよ!」
「もちろん♪ありがとう♡」
私はバイクの後ろに乗って、ヤンキー君の脇腹に手を回して抱きつくように2人乗りします。
人気の少ない路地を爆音で駆け抜けるバイク。
颯爽とした風が心地よく火照った身体を冷やします。
おそらく私に気を遣ってくれているのでしょう。あまりスピードは出ていないと思います。
私は、どうしても沸き上がってくる悪戯心を押さえつけることはできませんでした。
バイクを運転しているヤンキー君の横腹を、特効服の上からさわさわこちょこちょ♪としてしまいます。
「はわぁぁぁっ!?あ、あぶねぇだろ!!ばか!!」
奇声を上げて急ブレーキを踏み、危うく転倒しそうになってしまいますが、幸い私も彼も怪我はありませんでした。
その代わり、「本当に危険だから!」と年下のヤンキー君に本気で叱られ、バイクを降ろされてしまいました。
仕方がないので一人家路につきます。
ずっと願っていた願望が叶った喜びから、帰り道は鼻歌を歌いながら歩いて帰るのでした♡