くすぐり期末試験(栞編)

ジャンル:栞との思い出 / 公開日:2018/02/22 /
「じゃあ一斉に見せあいっこしよっか?いくよ!!3,2,1…はい!わたしの勝ち~!!
…約束通り、くすぐりの刑ね?」
中学生になってから、初めての期末テスト。
試験前に栞と、5教科でどちらがより高い点数をとれるか勝負していた。
「ねぇ…?今度の期末試験でさ、どっちがより高い点数をとれるか、勝負しない?」
「え~…やだ。テストは賭け事のためにやるもんじゃないし。」
「そうだね。でもさ、2人で競争した方が真剣に勉強する気になると思わない?」
「う~ん…確かに。」
「それか、もしかして、自分が負けるのが怖いとか!?」
「いや…そんなことないし!分かったよやる、勝負するよ」
「やったぁ~!!じゃあ勝った方が負けた方にくすぐりの刑ね?」
「…いいよ?俺が勝ったら覚えとけよ!」
「うふふ…楽しみにしてるね?」
なんかうまく乗せられたような気もするが、やるからには勝たないと…!栞にくすぐられるのも辛いけど、もし悪い点数だったらお姉ちゃんに殺される…。
無事に試験が全て終わり、試験返却の日がきた。今日5教科全てのテストが帰ってくる…
「大丈夫?緊張してるのかな~?」
「う、うるさい緊張とかしてないし」
「もし負けたら…たっぷりお仕置きしてあげるね…!」
うぅ…実は試験前日に部屋にあった漫画を一気読みして、ほとんど勉強せずに試験を受けた。一応全部答えたけど、手応えはなかった…。そして試験が全部返ってきた。
その結果…
国語78点
社会62点
数学23点
理科35点
英語45点
計243点…。
「やっべ…」血の気が引いた。
栞とお姉ちゃんにくすぐり殺される…
「ねえねぇ、さっきからずっと下向いてるけど、点数どうだったの?見せあいっこしようよ!!」
これは…覚悟を決めるか…まだ負けた訳じゃないし、勝ってる可能性もあるよな!!
「よし、じゃあいくよ?せーの!!!!」
結果は言わずもがな、圧倒的大差で負けていた。
「やったあ~!!じゃあ放課後、音楽室でくすぐってあげる!!多分誰もいないし鍵も開いてると思うから、先に待っててね。私準備するものあるから。」
何?準備って?怖いんだけど…
「あ、あとさ、分かってると思うけど、」
(もし逃げたら、クラスの女の子全員に君がくすぐりに弱いことバラすからね♪)
栞のやつめ…事前に釘を刺してきたか…
大人しく従うしかないか…。
放課後、先に1人で音楽室へと向かった。
栞の言うとおり鍵は開いていて、中には誰もいなかった。古い校舎の端しっこにあるため、放課後になると人が来ることはめったにない場所である。
「おまたせ~!!お、ちゃんと待ってるねええらいえらい!!!」
そういう栞の手には、縄跳びの紐があった。
準備ってそれのことだったのか…
「ふっふっふ…今日は縛ってくすぐってあげるね!!嬉しいでしょ?」
「う、嬉しくないし!!てか縛るとか聞いてないし!!」
「え~…だって、くすぐったら暴れるじゃん?手とか当たってケガとかしたらお互いに嫌でしょ?だから縛ってあげるね!!」
言うが早いか、後ろに周りこんできて、両腕ごと後ろ手に縛られてしまった。そのまま床に仰向けで寝かされて、栞は太ももの上に座りこんでしまった。
「さてさて、覚悟はできたかな?なんかこうして縛られてるの見ると、私拷問してるみたいだね!!」
「た、たすけてー(棒読み)」
「…つまんない。もういいや、たっぷり笑い苦しんでね。こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」
「ちょ、いきなり!!や、あはははは!!!だめぇぇ!!!!やめてえぇぇ!!!あはははははははいやぁ!!!」
あばら骨の間を細い指でグリグリ…。
我慢することもできずに強制的に笑わされる。
「ねぇ、くすぐったい?くすぐったいでしょ!!もっともっと笑わしてあげるね!!」
「いやだぁぁ!!もう、もう充分わらってる、わらってるからぁぁ!!あははははは」
「これはお仕置きだから。賭けに負けたんだから恨むなら勉強しなかった自分を恨んでね♪」
確かに…。なんで試験前にちゃんと勉強しなかったんだろ…本当に後悔してる。
「やっぱりここをこちょこちょして欲しいんでしょ?こ~ちょこちょこちょこちょこちょ~!!!!」
栞は俺の身体に寝そべるようにして上に乗り、耳や鎖骨、首筋をこちょこちょしてきた。む、胸が当たってる!!恥ずかしい…
「こちょこちょ~、あれ?顔真っ赤になってるよ、大丈夫?休憩させてあげよっか?」
「あはははは!!おね、お願いだから離れてぇぇ!!あぁぁ!!」
「ん?どうして…ってあれ?ねえ、なんか固いのが脚に当たってるんだけど…」
「あ…いや…その…あの…」
「ふ~ん…そうなんだぁ~くすぐりのお仕置きで気持ちよくなって興奮しちゃったんだ」
「いや、ち、違うって!!」
「じゃあこれは何?ねぇ?もういいよ。じゃあ別のお仕置きしてあげるね。」
栞は両足を掴んで、その間に右足を入れてきた。電気あんまだ…「や、やめ」
「やめない。いくよ~、えい!!!」
「あ、あはははははは!!!!やめてぇぇ!!くすぐったい、!!!そこはだめぇ!!!!あはははははは!!!!」
栞の右足が強烈に振動し、激しく身悶える。
「あれ?くすぐったいんだ?じゃあこうしたらどうかな?」
右足から左足にかえて、さっきとは違うところを優しく電気あんまされる。
「あん、あはは!!あぁ!、だめ、やめ、やめてぇ!!あああぁ!!」
「うふふ、なんか気持ち良さそうだね。もっとやったげるね!!」
ああぁ…くすぐったいような、気持ちいいような感覚に、限界を迎えそうになったその時
「あ、いっけない今日おつかい頼まれてたの忘れてた!!命拾いしたね!!今日はこの辺で勘弁してあげる。」
「ぁ…え…?」「ん…?なに?」
「いや…なんでもないです…。」
両腕にくくりつけられていた縄をほどかれ、栞が帰ったあともしばらく1人で音楽室の床に寝そべっていた。
「やっぱり、言えるわけないじゃん…」
(もっとしてください…なんて。)