お泊まり

ジャンル:栞との思い出 第二章 / 公開日:2018/05/01 /
あ…ひぃぃ、や、やだぁぁ!!ぁ…ぎゃはははははは!!あーはっはっはひゃぁめでぇぇぇ!!!ぎゃぁぁははは!!!!ごめんなさぁぁいい!!!!…
「ふふっ、どう?腋の下くすぐったい?」
「こちょこちょこちょこちょ~♪どう?くすぐったぁい?じゃあもっと笑ってね!!」
「足の裏もくすぐったいだろ!?こしょこしょ~!!カリカリ~さわさわ~」
万歳の状態で両腕をお姉ちゃんに押さえつけられ、腋の下をしつこくくすぐられる。
また、顔を太ももで固定され、時々首筋を意地悪な笑みを浮かべながらこちょこちょ…
脇腹やお腹、おへそを、腰のあたりに馬乗りになった栞が楽しそうにくすぐってくる。
両指をセットし、脇腹のツボをえぐるようにグリグリと揉むようにくすぐられ、強制的に笑うことを余儀なくされる…。
一方、両膝の上に座った茜さんは、僕の足の裏を爪を立てるようにしてカリカリとくすぐる。我慢できないように、足の指を片手で反らすように固定し、動けなくなった弱い土踏まずや指のつけねを時には優しく、時には激しくこちょこちょ…
いやぁぁぁ!!!!!くすぐったぃぃぃ!!やぁぁはははは!!し、死ぬ!!ぎゃぁぁぁぁ!!!お願いだからやめてぇぇぇぇぇ!!!!!あーはっはっはっははははは!!!ぎゃぁぁぁぁはははは!!!
…どうしてこうなった
高校生になって、初めてのゴールデンウィーク。我が家に幼なじみの栞と、栞のお姉さん[茜さん]が1泊2日でお泊まりに来た。
…数日前 学校からの帰り道での事。
「ねぇ、ゴールデンウィークどうしてるの?家族でどこか行くの?」
「別に…?特に予定はないかなぁ。母親も仕事で家にいないし。」
「そうなんだね~、じゃあ、君の家に泊まりに行ってもいい?」
「え…ぇぇ!!」
栞とはもう長い付き合いで、お互いの家に遊びに行くことはあっても、どちらかの家に泊まったり、泊めたりしたことは無かった。
だから、栞の提案に少し驚いた。
「う~ん、とりあえず帰って相談してみるね」
「うん!じゃあまた電話してよ!」
とりあえず家に帰り、姉に相談してみた。
「ねぇ、お姉ちゃん?」
「どうしたの?」
「ゴールデンウィークにさぁ、栞が家に泊まりに来たいって言うんだけど…」
「ふ~ん。いいんじゃない?どうせなら茜も誘って泊まりに来てもらおうよ。お母さんには私から伝えておくね。」
えっ…。何か、こうもすんなりと受け入れられるとは思わなかった…。
そして、ゴールデンウィーク初日。
夕方頃に、栞と茜さんがやってきた。
「お邪魔しま~す!!」
「よ!久しぶりにお邪魔させて頂きます!」
「どうぞ~茜、栞ちゃんいらっしゃい」
お姉ちゃんは、栞や茜さんの前では優しい…
だけど、すごく嫌な予感がしていた。
ただでさえ男は僕一人で、女性三人の状況に過ごしにくい上、くすぐるのが好きな女性三人がかりで一晩中くすぐられたら…
「ん?ねぇ大丈夫?顔真っ青だよ?」
「だ、大丈夫だから!!平気平気!!」
「そう…?」
…
夕食は、お姉ちゃんと茜さんがカレーを作ってくれた。4人だけど、大人数で食べるご飯は、久々に美味しく感じた。
夕食の後、栞と茜さんはお風呂へ行った。
「…もし覗いたら殺すからね♪」
「いっそ君も一緒にお風呂入るか!?」
「は、入らないし覗かないから!!」
もぅ…誰か助けてぇ~。
「じゃあ、久しぶりに私とお風呂入る?」
「入らないから!!お姉ちゃんまでからかわないでよ~!!」
…
それぞれお風呂に入った後、リビングでトランプをした。大富豪、ババ抜き、7並べ…
一番負けた人が罰ゲーム。
これは…負けるわけにはいかない!
ちなみに、[参加しない]という拒否権はなかった。
「う~ん…これだ!…やった~!私のあがり~!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
負けてしまった…ババ抜きで栞との心理戦に惜敗し、罰ゲームが決まった…
「あ~負けちゃったね~♪」
「あ、もちろん罰ゲームはくすぐりだから」
「一晩中こちょこちょしてあげるね~!!」
…自分が思い描いた最悪のシナリオが、まさか本当に現実になるなんて思わなかった。
…どうしてこうなった…
呆然として、力なくうなだれる僕を見て、観念したと思ったのか、3人はくすぐりやすいように僕を仰向けに拘束する。
そして、気づいた時には、両腕を真っ直ぐ伸ばした状態でお姉ちゃんに太ももで押さえつけられ、腰のあたりには栞が馬乗りになり、両膝の上に茜さんが座りこみ、全身動けないように固定されてしまった。
この感じ、前もどこかで…
「や、やめてよぉお願い許して!!」
力を入れて抵抗するが、離してくれるどころか、より強く押さえつけられた
「今さら抵抗しても遅いよ♪」
「覚悟はいい?」
「じゃあ、くすぐりの刑、はじめ~!!」