くすぐり期末試験(香織編)

ジャンル:お姉ちゃんとの思い出 / 公開日:2018/02/22 /
「おかえりなさい。ねぇ…試験の結果、どうだったの?」
「え…ま、まだ返ってきてないよ?」ビクビク
中学生になってから、初めての期末試験。
幼馴染みの栞と5教科の合計でどちらがより高い点数をとれるか勝負していた。結果は、試験前に部屋にあった漫画が気になり、一気読みをしていたせいで、試験の手応えはボロボロだった…。
今日が試験返却の日であり、栞には圧倒的大差で負けて、放課後に音楽室で死ぬほどくすぐられた…。お姉ちゃんに試験の結果がバレたら間違いなくくすぐり殺される…。だから、咄嗟に嘘をついてしまった。
「ふ~ん…まだ返ってきてないんだ。ねぇ…なんで嘘ついたの?」
え…、もうバレた?…なんで?
「え…、う、うそ…?なんのこと?」
「まだしらを切るんだね。悪い点数でも正直に見せてくれたら怒らないつもりだったんだけどなぁ~。」
…完全にお見通しなのか…?でも、どうして知ってるんだろ…試験のこととか、お姉ちゃんに全く話してなかったのに
「何で知ってるの…?、って顔してるから教えてあげる。この前スーパーで買い物してるときに栞ちゃんと会ってね、あなたと今度の期末試験で勝負をすることとか、今日が期末試験の返却日だとか…いろいろと教えてもらったのよ♪」
栞かよ!!あいつ…余計なことを…
「で、試験、どうだったの?お姉ちゃんにも教えて?」
「や…やだ!!そもそもお姉ちゃんは関係ないじゃん!何で見せないといけないんだよ?」
「あら…?そんな口の聞き方をするの?誰が母親の代わりに、あなたの面倒をみてきたと思ってるの…?別に、文句があるなら、出ていってもかまわないのよ。」
「…ぅ…」
そう言われてしまえば、黙ることしかできなかった。
「わ、分かったよ。…はい、これが結果です…。」
「最初から素直に出せばいいのに。…ねぇ、1つだけ聞きたいんだけど、試験前にちゃんと勉強したの?勉強してこの点数なら怒らないから。正直に教えて?」
これは…正直に言っても怒られるパターンなのか…??どうしよ、どうせ怒られるならと思い、また嘘をついてしまった。
「ち、ちゃんと勉強しました。」
「………。残念ね。こっちに来なさい。」
お姉ちゃんに手をひかれ、家の地下室への階段を降りていった。…拷問部屋…。中には拘束具のついたベッドや器具、様々な拷問道具が揃えられていた。昔から悪いことをするとここで死ぬほどくすぐられた記憶がある…。
「今から死ぬほどくすぐってあげる。大丈夫、気絶しそうになったらやめてあげるから。」
上着を脱がされ、上半身裸の状態でベッドに寝かされる。両腕や両足、さらに頭もベルトで固定され、身動きできなくなった。
「あの…お姉ちゃん…ごめんなさい」
「今さら謝っても遅い。しっかり反省できるまでお仕置きしてあげる。」
お姉ちゃんは小棚から小さな瓶を取り出した。
「今日はローション使ってあげる。覚悟しなさい…?」
そういうと、ローションを身体にたらし、ひんやりとした感触が走る。
「ひっ…!!や、やめて…!」
怯えた叫びなど無視して、淡々とローションを脇の下、おなか、脇腹、首筋などのくすぐったいところに塗り込んでいく。
「ひゃだ!!あはははは!!くすぐったいからぁ!!!」
「まだくすぐってないんだけど…。優しく撫でてるだけでこんなんじゃ、この先持たないわよ?」
お姉ちゃんの指が身体に触れるたびに、悲鳴をあげて身悶えてしまう。
「さてと…大体こんなものかしら。しっかり反省しなさい?」
「あ…あ、あはははははは!!!!いやぁ!!!やめてぇぇ!!くすぐったい!!あはははははは!!!しぬ、死んじゃう!!だめぇ!!!!」
ローションで滑りがよくなった脇腹を、強く揉まれる。文字通り死ぬほどくすぐったい…!!
「どう?くすぐったいでしょ?まだ始まったばかりだからね?」
おへそを素早くこちょこちょされ、脇の下の窪みを指でグリグリされる。そして弱い首のしたもカリカリ、こちょこちょとくすぐられる。頭を振って逃げることもできない…
「あぁぁ!!もう、やめへへへ!!!い、いつまでやるのぉぉ!!!くすぐったい~!!!しぬぅ!!!」
こちょこちょこちょこちょ…絶望的なくすぐったさが続き、意識が遠のき始めたとき、お姉ちゃんはやっとくすぐるのを止めてくれた。
「はぁ…はぁ…ごめんなさい…ごめんなさい…」
「ねぇ…どうしてお姉ちゃんが怒ってるのか、わかる?」
「え…?試験で悪い点数…とったから…?」
「違う。嘘をついたからよ。どうして今日テストの返却日だってこと言わなかったの?どうして試験前にちゃんと勉強しなかったこと言わなかったの?その態度に怒っているの。初めての期末試験だし、正直に話してくれたらどんな点数でも怒らないつもりでいたんだけど、そういう風に嘘をつくなら、容赦なくお仕置きしてあげる。反省しなさい。」
…。この後もお姉ちゃんに死ぬほどくすぐられ、気づいたら意識を失っていた。目覚めたときには朝で、拘束は外されて身体は拭かれていた。その上には毛布がかかっていた。
(もう二度とお姉ちゃんに嘘をついてはいけない…。)
その恐怖が身体に刻みつけられた。