くすぐりという名の躾

 

ジャンル:お姉ちゃんとの思い出 / 公開日:2022/08/14 / 販売価格:500円

       

小学5年生になった、ある夏休みの午後の話。
外もカンカン照りで暑い日射しが降り注ぐ夏。

この日は特に外に遊びに行く用事もなく、リビングにあるソファにアイスを食べながら寝転んでいた。

中学2年生のお姉ちゃんは合気道部の練習のため、朝から学校に行っていた。今家にいるのは、自分と、家政婦の麗さんだけだ。物静かな女性で、あまり話したことはない。

母が家に居ない間、料理や掃除などの家事を行ってくれていた。今はリビングにいないし…恐らく外で洗濯物を干しているのだろう。

「あ~暇だなぁ…」

アイスを食べ終え、マンガでも読もう。
…そうだ。お姉ちゃんの部屋に面白そうな本でも無いか、探索してみようかな。

しかし、勝手に部屋に入ったことがバレたらくすぐり殺される……。

正直、お姉ちゃんは怒るとかなり怖い。
この前、少し口喧嘩になった時も、床に組伏せられて馬乗りされて、泣いてごめんなさいするまで徹底的に弱いところをこちょこちょされた。

力も体格もお姉ちゃんの方が上で、さらに中学生になってからくすぐりの技術がさらに進化しているように思う。

何というか…死ぬほどくすぐったくて、精神を壊すようなくすぐり…。幼馴染みとも、クラスの女子とも異なる”こちょこちょ”に、恐怖を感じていた。

しかも、最近は少し理不尽とすら思えるようなくすぐりも増えた。何だかイライラしているような、正直、弟でストレス発散しているようにしか思えなかったが、それを姉に直接伝える勇気は無かった。

結局、姉の部屋探索も諦めてソファーに再び寝転んでいた。まだまだ外は暑いし、クーラーの効いた部屋で昼寝でもしよう。

目を閉じて、ゆっくりと意識が微睡んできたところで、玄関の扉がガチャリと開く音が聞こえた。

「ただいま~。」

お姉ちゃんが帰ってきたようだ。
このままソファで寝たフリをするか、身構えていたが、お姉ちゃんはリビングには入らず、お風呂場に行ったようだ。

自室に避難するか…だけど、襲いかかる眠気には抗えず、ソファーでしばらく眠ることを選んだ。

「シャワーすっきりした~!アイス食べよ~っと。…ってあれ、私のアイス無いんだけど……?」

…まだ脳が半分眠っている中、お姉ちゃんの声が聞こえる。
ん…アイス……?

「ね~麗さん~、冷凍庫にあったバニラのアイス知らない?」

「…ソファーにあります。」

あっ……さっき食べたアイス、お姉ちゃんのだったんだ…。
背中に流れる冷や汗が止まらない。

心臓がバクバクと音を立てている。
とりあえず…寝たフリでやり過ごせるほど、甘くは無かった。

ズカズカと殺気を立てながらソファーに近づくお姉ちゃん。気配で分かってしまう…。

いきなり足首を掴まれ、背中を床に叩きつけられる。
そして、股関に足を乗せ、思いっきり激しくブルブルと刺激される。

「いてっ!?ぎゃっ!!ひゃぎゃぁぁぁっぁっはははははははは!!ぁぁぁっくすぐっだいってばぁぁっははは!!い、いきなり何すんだよねえちゃんぁぁぁっはははははは!」

「あんたこそ何寝たフリしてんの?バレバレなんだけど。それより、私のアイス食べた?」

「ひぎゃぁぁぁっぅっははははは!!た、食べてないってばぁぁぁっははははし、知らない!!ひぃぃやめっひゃめてぇぇぇぁぁぁぁっっははははははははは!!」

「へ~~私に嘘つくんだ?じゃあテーブルの上に置いてるアイスのゴミは何?」

あっ……そう言えばアイスを食べた後、ゴミ箱に捨てずに置きっぱなしにしていたのだった…。

でも、アイスを食べたのは自分とは言え、それがお姉ちゃんのものだと知らなかったし、いきなり襲ってくるのはやり過ぎたと感じていた。

止めとけばいいものの、つい反抗的な態度を取ってしまった

「ひゃぁぁぅし、しらないっ!!お、お姉ちゃんはいっつもいきなりやりすぎなんだよ!!ばっ、ばかぁぁぁっ!!へんたぃぃぃ!!暴力はんたぃぃぃぁぁぁっはははひひ!ひっ…はぁっ…はぁっ…!!」

ピタッと股関から送られてくる電気あんまの刺激が止まり、ドサッと足首を床に落とされる。お姉ちゃんに無言のまま馬乗りされて、両手を万歳の状態で上から押さえつけられる。

至近距離で目と目が合う程顔を近づけられ、お姉ちゃんの髪の毛が頬をくすぐる。

「…ねぇ、今何て言った?もう一回言ってみ?」

(あっ…怖い……)

顔を反らすことも、力で抵抗することもできず、本気で怒っている時の声で質問され思わず半泣きになってしまう。

「うっ…ぐすっ…、お、お姉ちゃんのばかぁ、ちょっとアイス食べただけじゃん!!それに、お姉ちゃんのだって知らなかったし…ぅぇぇん!!」

「馬鹿…?お姉ちゃんにそんなこと言っていいと思ってるの?それに、何でさっき知らないって嘘ついたの?まずごめんなさいって言うべきじゃない?泣けば許して貰えるとでも思ってるの?」

「ぅぅっ…!!ご、ごめんなさぃぃ、お姉ちゃん許してよ…は、反省してるからぁぁ!!」

反抗する気力も、姉に凄まれた瞬間吹き飛んでしまった。素直にごめんなさいしてしまう…。

「へ~?反省してるんだぁ。じゃあ手を離すけど、何されても絶対腕降ろしちゃだめだよ?10分間我慢できたら許してあげる。」

「うっ…わ、わかった…我慢するぅ…!」

強く押さえつけられていた手首が自由になるが、万歳の姿勢を強制される。

「じゃあ今から10分ね?こちょこちょこちょ~」

「ひっ!?あひゃぁぁっきゃぁっはははははは!!ぁぁっー!!やめてやめでぇっぁぁっはははははは!!」

腋の下を薄いシャツの上からこちょこちょとくすぐられ、反射的に腕を降ろしてガードしてしまう。

「ねぇ、誰が腕下げていいって言った?私の指、挟まってるんだけど、そんなに腋の下ずーっとこちょこちょされたい?」

「ひゃぁぁっだっ、だってぇぇぁぁっはははわ、ワキの下くしゅぐってるからぁぁぁっきゃぁっはははひははは!!が、我慢できないってぁぁっはははははは!!」

「ふ~ん…そう。じゃあ反省してないんだ?だったら気絶するまでこちょこちょの刑にしてあげるね?」

再び両手首を無理やり掴まれて、頭の上で万歳させられる。お姉ちゃんは場所を移動して、両腕の上に座りこんで太ももで挟むこむように押さえつけられる。

抜け出そうにも、しっかりと体重をかけて腕を押さえ込まれると逃げ出すことは叶わなかった。

「覚悟はできた?」

目の前で見せつけるように、指をワキワキこちょこちょと動かすお姉ちゃん。細長くて器用な指先を見ているだけで、くすぐったさを感じて身体がゾクゾクしてしまう。

「やっ…!!お、お姉ちゃんほんとにごめんなさいっ…!!やめっ、ゆ、ゆるしてっ…!!ひっ、やっ、いぎゃぁぁぁぁっきゃぁぁぁっははははははははは!!!!ひぃぃぎゃぁぁっはははははははや、やめでぇぇっぁぁっははははははははははははお、おねえちゃんゆるっぁぁっゆるじでぇぇぁぁぁぁぁぁっははははははひぃぃぃぁぎゃぁぁっははしぬぅぅぁぁぁっひゃぁぁだぁぁぁぁぁっぃっひゃぁぁっへへへっ!!」

シャツの隙間から手を入れて、敏感な腋の下を直接こちょこちょカリカリさわさわとくすぐり犯される。暴力的としか形容し難い、圧倒的なくすぐったさに身体が悲鳴を上げて抵抗する。

半ば白眼を剥いて、顔は涙や涎でぐしゃぐしゃになる。
シャツは汗で濡れるほど体温が上がり、唯一自由な足をバタバタさせて必死にくすぐりの手から逃れようとする。

お姉ちゃんのくすぐりは、恐らく大人の人でも我慢できないくらい上手で、凄惨だった。

「こちょこちょこちょ~。”ちょっと”腋の下くすぐったぐらいで大袈裟だよ?男の子なら我慢してみなよ?情けない。私がたっぷりくすぐって、鍛えて、躾してあげる。良かったね~嬉しいでしょ?」

「ひぃぃぃっひゃだっ!!う、うれじくなぃぃぁぁっははははは!!もうひゃめでぇ!反省したからぁぁぁっはははははははは!!ひゃだぁぁ暴力はんたぃぃぁぁっははははは!」

「反省したかどうかは私が判断する。それに、これは暴力じゃなくて躾だよ?そんなこと言うなら今日は気絶するまでくすぐってあげよっか?」

力ずくで無理やり動けないように押さえつけて、一方的にこちょこちょとくすぐられ続けるのは正直、暴力よりもきつい体罰だと思ったが、それをそのまま口に出して伝える勇気は無かった。

顔も太ももで挟まれて固定され、無防備な首筋をねちねちと徹底的にこちょこちょこちょ…

手を伸ばして脇腹やお腹もさわさわくすぐったり、左右からくすぐったいツボを揉みこまれるように責められて本気で死ぬほどきついくすぐったさに支配される。

「脇腹のツボを指で押し込むと…死ぬほどくすぐったいでしょ?クラスの男子にやったら1分で気絶しちゃったけど、今はお仕置き中だから簡単には気絶させないよ?」

「ぁっっ!!!!あがっ!!!!!ひっ!!!!っっぁっ!!げほっ、ごほっ、!!っっぁぁぁっ!!」

あまりのくすぐったさに酸欠気味になり、声にならない声で強制的に笑わされる。

息が苦しい…!!死ぬ……だれか、助けて!!!

「おっと危ない、やり過ぎるとこだった」

目がぐるんと白眼を剥き、視界がブラックアウトする寸前でくすぐっていた手が止まった。

「ぁぁぁっ…!!ひっ…あがっ、げほっごほっ、ごほっ、はぁっはぁっはぁぁぁっ…ひぃ…ひぃ…」

心臓がバクバクと悲鳴を上げているのが聴こえる。
本能の赴くまま、必死に必死に酸素を求めて呼吸する。

あと、もう少しくすぐられていたら…
死んでいたかもしれない恐怖に、身体がガタガタと震える。

手加減を知らない年頃の姉に死ぬほどくすぐられる恐怖を身体に刻み込まれる…。

お姉ちゃんもまた、自分の才能に薄々と感じていたのかもしれない。”自分が本気でくすぐれば、人を殺めることができるということに”

「10秒ぐらいしかツボ入れしてないけど、そんなにやばいんだ~。どう?怖い?反省した?お姉ちゃんの言うこと何でも聞く?」

「ひっ…ひぃっ…は、反省しましたぁぁっ!!な、何でも言うこと何でも聞くからぁぁも、もうゆるじてぇぇっ!!」

すっかり抵抗する体力も、反抗する意志も粉々に潰されてしまっていた。必死に泣きながら姉に許しを乞う。

「そう。まぁ反省したみたいだし、生意気にも私に反抗した件については許してあげる。でも、まだ私のアイス食べたことについては謝ってないよね?食べ物の恨みは怖いんだよ?さっきまでは手加減してたけど、ちょっと本気でお仕置きしたげる。」

「ぁっ……ま、待ってよ…ごめっ、ごめんなさぃ!ほ、ほんとにやめっ、ごめんなさぃっゆるしてくださぃっ!!やっ、やだっ!!指近づけないでぇぇっ!!ぁっ……っぁぁぁっひぎゃぁぁぁっぁぁっはははははははははははは!!!!ひぃぃぃっ!!ぁがっぎゃぁぁぁっひぃぃひゃめでぇぇぁぁぁぁっはははははい、息ができないからぁぁぁっ!!!!」

「はいはい。こちょこちょこちょ~。まだ会話できるってことは、余裕があるってことだよね?今日は本当に気絶するまでくすぐってあげよっか?」

お姉ちゃんに冷たい目で顔を見下ろされながら、弱いところを容赦なく的確にこちょこちょされる。

腋の下の窪みに、爪を立ててカリカリくすぐられる。また、皮膚を揺らしてくすぐったいツボを刺激するかのように責められ、あまりのくすぐったさに涙が止まらない…!

涎や鼻水を撒き散らかしながら、狂ったように笑うことすら許されない。

お仕置きや躾というには、あまりにも凄惨で、まるで処刑や拷問と呼ぶに等しかった。

(死ぬ…くすぐったいくすぐったいくすぐったい…!!苦しい息ができない…!だ、だれか助けて…!!)

「口パクパクさせて、よっぼど苦しいんだ~?どう?お姉ちゃんに二度と逆らわないって約束する?」

「あがっっ!!いっひゃぁっぐぁぁっなはははげほっ、ごほっ、ひぃっや、やくぞくするからぁぁっひゃめでぇぁぁぁっははははははいぎゃっへきなぃぁぁぁっぁっははははは!」

酸欠で意識が朦朧とする…本気で死を覚悟した時、玄関から誰か来るような気配がした……

「おーい香織、香織!!!何やってんだ!!」

ハッとしたように、ピタッとくすぐっていた手が止まる。

「あっ…ママ……お、弟が私のアイス勝手に食べちゃって、反抗的だったからお仕置きして躾てただけで…」

「お仕置き…?躾?それにしてはやり過ぎじゃないか?ほら、見てみろ酸欠で顔真っ青になってる。もう少しで死んでいた可能性もあるんだぞ!あんたそれ分かってんの?」

「ごめっ…ごめんなさい……」

ぜぇぜぇと必死に呼吸を繰り返す。
耳元で声が聞こえる…母の…

「聞こえるか?もう大丈夫だぞ?ゆっくり深呼吸して…麗~!タオルとお水持ってきて!」

母に介抱され、ゆっくりと呼吸も整ってきた。
タオルで顔や身体を綺麗に拭かれ、お水を飲まされる。

暫くするとようやく落ち着いてきた…。
お姉ちゃんの方を見ると、さっきくすぐっていた時とは違い、母の前で大人しく正座している。

「さてと、じゃあ改めて何があったのか香織から説明してもらえる?」

「はい…きっかけは、部活から帰ってきてから食べようと思っていたアイスがあって、お風呂から上がって冷凍庫開けたら無かったの。それで、机見たらそのアイスを食べた跡があって、ソファーで寝てる弟を問い詰めたら知らないって言い張って反抗的だったから、お仕置きも兼ねてくすぐって躾てました…。」

「なるほどね、わかった。じゃあ今度は君に質問するけど、お姉ちゃんのアイスを食べたのは本当なの?」

母から自分に対して話を振られる。
さすがに、プロの拷問師の前で正直に話をしないとどうなるのかということぐらいは身に沁みて理解していた。

「…お姉ちゃんのアイスを食べたのは本当です…ご、ごめんなさい…。で、でも、お姉ちゃんのだって知らなくて、寝ていたらいきなり電気あんまされて起こされて問い詰められてつい反抗的になっちゃって…ご、ごめんなさぃ…」

「そっか。いきなり寝てるところ起こされてそんな風に尋問されたら正直に答えられない気持ちも分かる。じゃあ香織?なんでいきなり手を出しちゃったの?普通に起こして話を本人の口から自白させてからお仕置きが筋じゃない?」

あれ…もしかすると自分も母に叱られるのではという恐怖があったが、案外深く追及されずに済み安堵する。

むしろ、お姉ちゃんが母に叱られている場面を見るのは珍しかった。

「それは…楽しみにしてたアイス取られて、呑気に昼寝してたところを見てカッとなって…いきなり手を出したのは確かに私も悪かったと思う…」

「食べ物の恨みは恐ろしいって言うし、怒るのは分かった。でもやり過ぎ。私があと少し止めるの遅かったら多分死んでたよ?…あんたそれ理解してる?」

声を荒げることなく、論理的にお説教する母は恐い…。
自分に言われている訳ではないのに、ブルブルと身体が震えてしまう。あの気丈なお姉ちゃんも、少し涙目になっているように見えた。

「ごめんなさい……躾のつもりで、少し気絶するまでくすぐって反省させようと考えてました…」

「だとしたらまだ甘い。力の加減ができないようでは、くすぐり拷問師になるのはまだ早いよ。感情に左右されすぎ。どうすんの?もし拷問してる相手を加減できずに死なせたら。”処刑”では済まされないよ?くすぐりは子供の遊びではなく、人を殺める可能性のある技術だと理解しなさい。…香織、返事は?」

「はぃ…申し訳ございませんでした。」

お姉ちゃんが母に土下座して謝っている。
その様子は、単なる親子関係ではなく、師匠と弟子のような関係に見えた。

「あと、”躾”のつもりって言った?香織のやってることは躾じゃないよ。単なる暴力。力の弱い者を苛めているのと一緒。本気で躾るのであれば”筋”を通しな。…でも今回は、それをちゃんと伝えられていなかった私も悪いね。香織、お仕置き部屋に来な?くすぐりで躾るとはどういうことか、私が手本見せてあげる。」

「えっ…やっ、ママお願いっ!!お仕置き部屋はやだぁっ!!やめてっ、勘弁してぇっ!!」

「うるさい。大人しくしな。」

泣きながら本気で抵抗するお姉ちゃんを、容易く制圧してお仕置き部屋に引き摺る母。

「あ、そうだ。喧嘩両成敗ってことで、あんたもお仕置き部屋に来な?見せしめの意味で、お姉ちゃんをくすぐってるところをしっかり見ることが罰。麗~、そっちも後でお仕置き部屋に運んで拘束しといて。」

「承知いたしました。ご主人様。…失礼しますね」

家政婦の麗さんに軽々とお姫様抱っこされてしまう。
お姉ちゃんにくすぐられて抵抗する体力は元から無く、ゆっくりと、地下にあるお仕置き部屋に運ばれていく……。

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お姉ちゃんが母にくすぐられるハードなF/Fになります…!

お姉ちゃんが母に躾られる話

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