表参道

ジャンル:R-18小説 / 公開日:2022/08/07 /
休日の昼下がり。並木通りには夏の眩い太陽の陽射しが木々を揺らし、立ち並ぶブティックのガラス窓に反射する。
道を行き交う若い男女は、都会の洗練された洋服に身を包み、余裕のある足取りで闊歩していく。
腕時計や洋服、美容院が立ち並ぶ通りから、路地に向けて歩いていく。人の手によって小綺麗に手入れされた植物や花のある広場。人工芝では小さな子供を連れた家族連れや、カップルが休日の一時を楽しんでいた。
そこからさらに、狭い路地の方に進んでいくと、オープンテラスのカフェやレストランが立ち並ぶ裏参道に入る。
お洒落なカップルや、夫婦がテラス席でワイングラスを傾けている。行列のできるカフェ。かき氷のお店。
都会の一角でありながら、まるでローマのようにオープン感のある街並みに迷いこんだみたいだ。
通りをさらに進んで、神宮前の方面に歩いていく。
ビルやテナントのある通りから反れた路地に行くと、一通りもやや少なくなる。
ようやく目的地のマンションへとたどり着いた。
白い外壁の中に窓が散りばめられた、お洒落な造りの高級マンション。オートロックから部屋の番号を入力し、暫くすると「は~い待ってたよ~♪」と元気な声が聞こえ、自動ドアが開く。
エレベーターに乗り込み、目的の階までたどり着く。
重厚感のある、まるでホテルのようなカーペットを歩いていき、扉の前でインターホンを押す。
「待ってたよ~♪どうぞ上がって?」
ガチャリと扉が開き、出迎えてくれるお姉さん。
綺麗な大理石の玄関を見ると、いつ来ても緊張してしまう。
リビングはクーラーが効いていて心地良い。
「暑かったでしょ~外。アイスコーヒーでも淹れよっか?あれ、手土産持ってきてくれたんだ~♪いつも遠慮しないでいいって言ってるのに~。でもありがと♪あっ、これケーキじゃん一緒に食べよっか?適当に座って待ってて♪」
道中ケーキ屋で買っておいた手土産を渡し、テーブル席に座る。木目調の家具で統一されたリビング。壁際には観葉植物や、ラックに雑誌が飾られている。
2LDKのマンションに一人暮らしをしているお姉さん。
白のカットソーに、短いパンツというラフなスタイルでお皿にケーキを盛り付けている。
「はいお待たせ~♪じゃあいただきま~す♪ん~!マンゴーのムースケーキかな、美味しいね~♪」
ニコニコとケーキを頬張る姿に思わず見とれてしまう。
家の中に淡い夏の陽射しが射し込み、珈琲に浮かぶ氷に反射する。まるで素敵なカフェにいるかのような時間だった。
時間が流れるのが勿体なくて、気づけば買ってきたケーキも、冷たい珈琲もゆっくりと味わうように口に運んでいた。
それに合わせてゆったりと、しかし色んな話題でお喋り。
本業のエステティシャンの話、お客さんの話、最近近くにできたカフェの話、ファッションの話。
ほとんど相槌を打って聞いているだけで、視線は綺麗に切り揃えられた髪型や、ネイルが輝く爪に向かっていた。
「…ね~?さっきから話聞いてるフリして、私の爪ばっか見てるでしょ?後でお仕置きしちゃうよ~?」
あっさりと見抜かれてしまい、目の前でこちょこちょとくすぐるように指をワキワキさせるお姉さん。
思わず慌ててごめんなさいしてしまう。
「あはは♪いいよ許す!じゃあそろそろ始める?あ、その前にシャワー浴びてきて?準備してるから上がったら寝室に来てね?」
お姉さんに促され、シャワーを借りることに。
汗を流し、ボディーソープで念入りに身体を洗う。
柔軟剤のいい香りのするふわふわのバスタオルで水滴を拭き取り、パンツを穿いて寝室に向かう。中に入ると、セミダブルのベッドに拘束具を用意してお姉さんが待っていた。
どことなくアロマの香りがする。
本当にマッサージ店に来ているような錯覚を覚える。
「おっ♪シャワー上がった?じゃあ早速始めよっか~♪とりあえずうつ伏せに寝転んでくれる?」
大人しく言われた通りにベッドに上がり、だらりと力を抜いて横たわる。ふわふわのマットレスに身を沈めると、まるで雲の上にいるかのような感覚に眠ってしまいそうになる。
仰向けに横たわると、両手を横に広げられ、拘束具によって手首を固定される。足もやや開いた状態で足首を拘束され、お尻の辺りにお姉さんに馬乗りされる。
気がつけば抵抗できない状態で寝かされていた。
「これでもう逃げられないね~?えっ、なに?3時だからお昼寝の時間?最初はマッサージしたげるから眠かったら寝てていいよ~♪じゃあ始めるね?」
背中に温かいオイルをドロリと垂らされて、掌で上半身全体に馴染ませるようにぬりぬりとされる。
時々、「あっ、ごめん指が滑った~♪」と脇腹や背中をつーっと撫でられて意地悪され、ピクピクと反応させられる。
オイルを塗り終わると、今度はちゃんと本格的にマッサージされる。
「お客さん肩凝ってるね~♪背中も腰もゆ~っくりマッサージしてあげますね~♪」
肩から徐々に背中にかけて、掌で撫で回すようにマッサージされる。背中や腰もゆっくりと撫でられ、揉まれていき、心地良さに段々と身体の力が抜けていく…。
「どう?ここ撫でられるのも気持ちいでしょ~♪大分力抜けてきたね~、ってあれ、返事無いしもう寝ちゃったかな?」
段々と瞼が重たくなり、意識が半分落ちかけていた。
しかし、ただの気持ちいいマッサージで終わってくれる程、お姉さんは優しく無かった。
「こちょ…こちょ…こちょこちょこちょこちょ~♪ほらほら、起きて~♪あさだよ~♪」
突然、脇腹から来る猛烈にくすぐったい感覚に襲われて一気に意識が覚醒する。
ぬるぬるの脇腹を指をバラバラに動かして左右からこちょこちょとくすぐられ、くすぐったいツボをグリグリと痛くない力加減で押し込まれて、暴力的なくすぐったさに身体が跳び跳ねそうになる。
「あっ、起きたんだ~♪そんなに激しく笑ってどうしたの?何かいいことあった?えっ?くしゅぐりやめて?ん~でも私はマッサージしてるだけだしな~。こうやってこちょこちょこちょ~って♪」
笑いたくなくても、口から自然と笑い声が響く。
何とかくすぐったさから逃れようと手足に力を入れるが、拘束具はびくともせず無駄な抵抗に終わる。それに、しっかりと馬乗りされて胴体を太股で挟み込むように押さえつけられ、どう足掻いても逃げられそうにはなかった。
「そんなに暴れちゃって、よっぽど”くしゅぐったい”んだね~?ほらほら、もっとしてあげるから笑って?あ、さらに抵抗してもいいよ~♪ぜ~ったい逃がさないけど♪」
腋の下の窪みにまで指を伸ばし、爪を立ててこちょこちょとくすぐられる。敏感な部分を無防備に拘束されて、容赦なくこちょこちょとくすぐられ本気でごめんなさいしてしまう。
目には涙が溢れ、口元からは情けなく涎が垂れてしまう。もしシーツを濡らして汚したのがバレたら、お姉さんにもっとお仕置きされてしまうだろう…
お姉さんの話によれば、昔から人をくすぐって遊ぶのが好きで、大人になってからもその趣味は変わらないという。そのため、仕事中にお客さんをくすぐりたい欲求が溢れることもあるが、勿論そんなことをする訳にはいかないから必死に我慢しているらしい。その普段溜め込んだストレスを、今こうしてぶつけられている訳で…
「すっごい腕に力入ってるし、よっぽどくすぐったいんだね~可哀想♪首筋こちょこちょ~ってすると力抜けるでしょ?逃げられないしくすぐったいしで大変だね~?」
腋の下をこちょこちょとくすぐられて腕に力が入っていたのに、片手で首の後ろを指でこしょこしょとされると、お姉さんの言うとおり力が抜けてされるがままに責められてしまう。
首や腋の下にオイルを足されて、ぬるぬるになった指先でねちねちとくすぐられる。くすぐった過ぎて呂律が回らない…頭の中も真っ白になって、ただくすぐったいしか考えられない…!!
「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~♪こ~ちょこちょこちょ~♪こちょこちょ?こちょこちょこちょ~♪」
背中の後ろで「こちょこちょ」と愉しそうに歌いながら弱いところを的確にくすぐるお姉さん。
もうすっかりと息も絶え絶えになり、段々まともに喋る気力も笑う元気も無くなりかけていたころ、ようやくこちょこちょが終わってくれた…。
「ね~もしかしてくすぐり弱くなった?まだ30分くらいしかこちょこちょしてないのに~。背中汗びっしょりだし拭いてあげるね♪」
ぜぇぜぇと必死に呼吸をする音が聞こえる。
あともう少しくすぐられていたら、多分意識が飛んでたと思う……。
「あ~涎垂らしてシーツ汚しちゃって~、下にもタオル敷いとこっか。背中拭き終わったから、今度は仰向けになってもらおっかな~♪」
一旦手足の拘束具を外され、身体が自由になる。
しかし、散々くすぐられたせいで全く力が入らず、逃げだすことはできなかった。逃げるつもりも無いけど。
お姉さんにされるがままに身体をひっくり返され、再び大の字で手足を拘束されてしまう。
「お顔も涙と涎でぐしゃぐしゃになって恥ずかしいね~?え?もうやめてほしい?へ~。じゃあ何でココ、興奮して大きくなってるのかな~?説明して?」
パンツの上から、おち○ちんの裏筋や、玉袋をさわさわこしょこしょとくすぐられる。敏感な急所を女性の細長い指でねちねちといじめられ、はちゃめちゃに笑い狂ってしまう。
「こしょこしょ~♪ね~すっごいアヘ顔で笑ってて恥ずかしいね?あ、自分では見れないか。写真撮ってあげよっか?な~んてね、冗談だよ~♪ほら、もっとこちょこちょしてくださいって言って?」
片手であそこをこしょこしょとくすぐられながら、もう片方の手で鼠径部や太股をもみもみされたり、脇腹やお腹をこちょこちょとくすぐられる。
気持ち良さとくすぐったさでおかしくなっちゃいそうになりながら、必死に”やめて”と”もっとして”を繰り返してしまう。
「も~どっちなの?そんな我が儘言う子は延々と寸止めこちょこちょ地獄の刑にしてあげてもいいんだよ?…え?”イカせてください”?いやで~す♪足の裏こちょこちょこちょ~!」
おねだりしてそのまま気持ちよくさせてくれるほど、優しくはなかった。射精する寸前まで昂らせられてから、今までくすぐられていなかった足の裏を思いっきりこちょこちょとくすぐられる。
足首に馬乗りされて、片手で足の指を掴み、反らすように固定され土踏まずを爪で乱暴気味にカリカリとくすぐられたり、足指の付け根をこしょこしょとくすぐられる。
人間が我慢できないくすぐったいところを容赦なくこちょこちょといじめられ、本気で泣き叫んでジタバタとしながら何度も何度もごめんなさいと言ってしまう。
「そんなに暴れちゃって、悪い子だな~。抵抗できなくなるまで足の裏こちょこちょ地獄の刑にしてやる~♪ほらほら、右足も左足もこちょこちょー!」
死ぬほどくすぐったくて必死に”やめて”と”ごめんなさい”を繰り返して悶絶させられる。
本気で辛いこちょこちょの刑に、ひぃひぃ泣きながら無理やり笑わされる。
その姿を見て満足したのか、再びペニスやその周りをくすぐり始めるお姉さん。
「あ~また涎垂らしてる~。子供みたいで情けないな~?そんなに私に躾られたいの?…ふふっ♪必死に謝って大分素直になったね~♪じゃあご褒美にそろそろイカせてあげよっか?いつでもイッていいよ?」
パンツを脱がされてあそこを掴まれ、シコシコとシゴかれながら優しく玉袋をこちょこちょされる。
あまりの気持ちよさとくすぐったさに、10秒もしないうちに射精させられてしまう。
「あ~もう出たの~?もっとイケ?空っぽになるまでぜ~んぶ搾り取ってあげる♪」
射精の快感に浸る間もなく、ペニスを責められ続け、イッたばかりの敏感な身体をねちねちとこちょこちょされてまた大きくなってしまう。
そして、情けない断末魔と共に2回目の射精をさせられ、猛烈な倦怠感と眠気に耐えられずに意識が落ちていった…。
…
どれくらい眠っていたのだろう。
気づけば拘束具は外され、裸でベッドの上に横たわっていた。シーツやパンツが無い…洗濯しているのだろうか。
着替えも無いので、恐る恐る裸でリビングの方に向かう。
壁に掛けられていた時計を見ると、午後6時を指していた。
ベランダでお姉さんが洗濯物を取り込んでいた。
「あっ、起きた?今日天気がいいから洗濯物もよく乾いたよ♪はい、これ着てきた服と下着。洗っておいたよ?」
お礼を言って、お姉さんから衣服を受けとる。
そそくさと服を着て、時間も時間なので帰ろうかと身支度をする。
「あれ~もう帰るの?今日何か用事でも?え、特に予定は無いんだ。じゃあさ、ご飯食べに行こ?近くに最近オープンしたとこがあってさ~」
お姉さんに押し切られる形で、これからご飯を食べに行くことになった。マンションの外に出ると、もう18時とは思えない陽射しにアスファルトが光る。
レストランが立ち並ぶ路地には、テラスでまったりと夕方の一時を過ごす客で賑わいを見せていた。
雲ひとつ無い空は、赤い夕陽に染まり月の訪れを待つ。
「通りも凄い人だね~♪えっ?お店混んでるんじゃないかって?ふふっ♪大丈夫だよ~。だって、」
_事前に予約してるから。