母による躾

ジャンル:試し読み / 公開日:2022/05/10 / 販売価格:500円
ある日の平日。
学校の授業が終わり夕方頃家に帰る道すがら、一人憂鬱とした気分で考えていた。
最近中間テストがあり、その結果が今日帰って来た。
ゲームや友人と遊び回っていたこともあり、ほとんどの試験で赤点を取ってしまった。
もしこんな点数取ったこと、母や姉にバレたら……。
不幸中の幸いか、3つ上の姉は研修で今家にいない。
母も仕事で出張しており、暫くは帰ってこないはず。
それに、もしテストのことを聞かれても適当に誤魔化せば何とかなるだろう。そう考えると気持ちがやや楽観的になり、帰路への足取りも軽く感じる。
その後はできるだけ無心で、悪い未来を考えず家に向かった。
「ただいま~…えっ!?お母さん…何で…」
「おかえり~!早く仕事片付いたから帰ってきちゃった♪今カレー作ってるから、夜ご飯食べよ?」
「う、うん。着替えてくる…」
手を洗い自室に行く。
まさか今日帰ってくるなんて思わなかった…。
だけど、機嫌の良さそうな様子だし、怒られることはないだろう。それに、中間テストがあったことも知らない可能性がある。
制服から服を着替えて、1階のリビングに降りると、母がテーブルに料理を並べていた。
「ほら、私の特製手作りカレーできたよ♪早く座りな」
「ありがとう…いただきます!」
席について早速一口カレーを食べてみる。
中辛でコクがあってシンプルながら美味しい。
それに、母の手料理を食べるのは久しぶりで、いつもよりご飯が美味しく感じた。
「どう?美味しい?」
「美味しいよ!ありがとう」
その返事を聞いてさらにニコニコとしている母。
久しぶりに楽しい食事の時間を過ごした。
食後にコーヒーを飲んでいると、唐突に母から
「あ、そうだ。そろそろ中間テストあったんじゃない?結果はどうだった?」
優しげな口調で質問され、思わず戸惑いを隠せない。
えっ…何で中間テストがあったこと知ってるの…?
「あ、えっとぉ…良かったよ!?100点だった!」
そう言った瞬間、母の目が怪しく光った気がした。
「へ~!すごいじゃん!答案見せてよ?」
まずい…思わず母の前で嘘をついてしまった…。
今ならまだ謝れば許して貰えるだろうか…。
それとも、このまま誤魔化すか。う~ん…
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素直に謝る
咄嗟のことでつい100点だったなんて嘘をついてしまったけど、きっと今謝れば許して貰えるはず。
それに、これ以上誤魔化していると後でバレた時のお仕置きが怖い…それに、普段は優しい母が怒るとかなり怖い。
機嫌を損ねる前に早めに謝ることを選んだ。
「あの…ご、ごめんなさい!!」
「ん?どうした~急に?何がごめんなさいなのかな?」
「実は…今回のテスト、本当は全部赤点だったのに、100点取ったって嘘ついたの…ごめんなさぃ」
「うん。赤点なのは知ってた。それで?何で嘘ついたのか知りたいな~?」
口調はとても優しいままだが、気圧されるような威圧感に思わず目を反らしてしまう。
あれ…何で赤点なこと知ってたんだろう…
それよりも早く質問に答えないと…
「お、怒られるのがこわく…」
「ん~?声が小さくてよく聞こえないなぁ。それに、目を見て答えなさい?」
「ひっ!?あっ、その…」
段々背中に冷や汗をかいてきた。
緊張感で上手く声が出ない…。
その様子を見て、ゆっくりと立ち上がり近づいてくる母。
椅子から降りて逃げようとするが、何故か手足も痺れるような感覚がして動けない…!
「どうした~さっきから緊張して?もしかして、まだ何か隠してることある?」
「ひゃっ!?なっ、無いです!!ごめんなさい…」
左耳に囁くような声で質問される。吐息がゾクゾクとして思わず変な声を出してしまった。
「大丈夫だよ。素直に話してくれたら、お仕置きは勘弁してあげる。…ちょっと緊張ほぐしてやろっか?」
ゆっくりと腕で身体を抱き抱えられ、椅子から床に押し倒される。そのまま仰向けに気を付けの形で寝かされ、胸の辺りに馬乗りされ母から顔を見下ろされる形になる。
「ほら少し遊んであげる。こ~ちょこちょこちょこちょこちょ~♪楽しい楽しいね~?」
「ひっ!?ひゃっ、ひゃぁぁっひはははははははは!!きゃぁっはははははははや、やめてぇぇ首はぁっひははははだめぇぇ弱いからぁぁぁっははははははは!!!」
まるで子供をあやすように「こちょこちょ」と歌いながら首筋を10本の指で余すところなくこちょこちょとくすぐられる。
ブンブンと頭を振り回してガードしようにも細長い指が執拗に首筋を撫でる。人をくすぐるために丁寧に整えられた爪が、まるでくすぐり絞首刑の道具かのように感じる。
「あれ、そんなに首弱かったっけ?まぁ全身弱くなるように調教したのは私なんだけど…まぁいいや。ほらほら、こちょこちょこちょ~!そろそろ緊張解けた?」
「ひゃぁぁっはははムリムリもうひゃめでぇぇっぁっはははははゆるひてぇぇぇごめんなさぃぃひぃひぃぁぁっははははははは!!」
「え?もっとして??しょうがないな~♪こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~♪」
「ぎゃぁっははははなんでぇぇっはははは!!くしゅぐったぃぃぃぁぁっはははおかひくなっちゃうからぁぁぁ!」
抵抗しようにも首筋や耳をこしょこしょとくすぐられる度に手足の力が抜けてうまく動けない。さらに、しっかりと体重をかけて胸の上に乗られているため、逃げ出すことは許されなかった。
目には涙が溢れ、口元から涎が垂れ始めたころ、ようやく首筋から指が離れた。
「ぜぇっ、はぁっ…はあ…ひっ…」
「………。」
必死に呼吸を整えている様子を、上から無言で見つめている母。ようやく落ち着いてきた頃、顔を両手で挟まれて目を合わせられる。
「お遊びはこれくらいにして、話戻るけど、何で嘘なんてついたのか正直に答えて?」
「そ、その……赤点で怒られるのが怖くて……嘘ついてしまいました……ご、ごめんなさい!!」
「赤点取ったぐらいで、私はそんなに怒らないよ。遊びたい年頃なのも分かる。まぁ親としてはちゃんと勉強はして欲しいが強制はしない。自分の人生だから自分で責任持ちな。」
「ぅぅ…はい……」
「それよりも、『怒られるのが怖いから』嘘をついたことに私は怒ってる。甘ったれるなよ?そんなくだらないプライド二度と持つな。…だけど、今回は正直に嘘ついたこと話してくれたから許してあげるけど、もしそのまま誤魔化して反抗するようなら地下室で徹底的に根性叩き直すつもりだった。」
「ひぃっ!?ご、ごめんなさぃ…に、二度と嘘つかないって約束します…!」
「よし。…約束だからな?もし破ったら、容赦しないから覚悟しとけよ♪」
目の前で指をワキワキと動かされ、首を縦に振ることしかできなかった。
その後は解放され、疲れからか早めにベッドに潜り込んだ。
母の躾によって、首に残るくすぐったさと共に、人として大事な事を身体に刻み込まれた感覚と一緒に眠りについた…。
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嘘をついて誤魔化した末路
さらに嘘をついて地下室へ連れていかれ、母に徹底的にくすぐられてお仕置きされるお話。
恥ずかしいところも徹底的にこちょこちょされ、母に本気のくすぐりをされて…
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