栞の家

 

ジャンル:栞との思い出 / 公開日:2018/02/24 /

       

「おじゃましま~す!!」

小学3年生の夏休み。クラスにあまり友達のいなかった僕は幼馴染みの栞といつも遊んでいた。公園に行くこともあれば、湖岸まで自転車で遊びに行った。夏の陽射しが強い日は、クーラーの効いた図書館へ行ったり、お互いの家に行って遊んでいた。今日は、栞の家にお昼ご飯を食べてから遊びに行った。自分の家から歩いて10分くらい、賃貸マンションの屋上が栞の家だ。

「よ!早くあがってあがって!!ゲームしようよ!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ気が早いな!!」
家にお邪魔すると、靴を脱ぐ暇もなく栞が手を引っ張ってくる。裸足に白のワンピースを着ていて、涼しげな格好をしていた。

「あちぃ~…なんだってこんな時にクーラー壊れるんだよ…。」
リビングに行くと、栞のお姉さん[茜さん]が扇風機の前でだらしなく座っていた…。
「あ…茜さんお邪魔しま~す!!」
「ん~?このくっそ暑いのに…なんでそんな元気なんだ君は…」
どうやらクーラーが壊れているらしく、部屋の気温は外と変わらないくらい暑かった。申し訳程度に扇風機が回っているが、あまり涼しい風はこない…。

「ごめんね~、なんか今日の朝からクーラー動かなくなっちゃってさ、今お母さんが電気屋に行ってるの!!」

栞の家は、お父さんが単身赴任で海外に行っており、お母さんとお姉さんの3人で住んでいるらしい。自分の家も昔からお父さんがいなくて、お母さんが単身赴任で、今はお姉ちゃんと若いお手伝いさんの3人で暮らしているから、どこの家庭もそんな感じなのかなぁって思っていた。

「まぁ…ゆっくりしてきなよ、ほら、冷たい麦茶だぞ~!!アイスも食べるか?」
茜さんが氷の入った麦茶を持ってきてくれた!茜さんは半袖のTシャツ一枚に、短パンで裸足というラフな格好をしていた。短パンから健康的な生脚が見えて、目のやり場に困った…。

「あ~!!お姉ちゃんの脚ばっかりみてる!!、いやらしぃ~、へんたいみたい!」
「な、ち、違うよ!!見てないもん!!」
栞にからかわれ、思わず顔が赤くなる。
「ガキのくせして、脚が好きなのか~?ほれほれ、別に減るもんじゃないし触ってもいいんだぞ~?」
「や…!!やめてくださいよぉ…!!」
「あははははは!!」
恥ずかしい…。さらに体温が上がった気がする、背中から流れる汗がとまらない…

「あ、そういえばさぁ、なんでいっつも靴下履いてるの?夏なのに。裸足になりなよ!!ほらほら、涼しいから!!」
栞が器用に動く足の指を見せながら話しかけてきた。一番触れられたくないところをつかれた…。なんとなく、人前で足の裏を見せるのが恥ずかしくて、夏の暑い日でも靴下を履いて過ごしていた。

「べ、べつにいいじゃん。は、早くゲームしようよ!!」
「あやしい…なにか隠してるでしょ!!」
「かくしてないし!」
「ハハーン、…君、もしかして、裸足になるのが恥ずかしいから靴下はいてるんでしょ?…栞、靴下脱がせてあげて!」
「はーい!!」
「ちょ、ちょっとまって!!やめてよぉ!」

茜さんに後ろから腕ごと抱きつかれ、足を伸ばした状態で捕まってしまった。膝の上に栞がのし掛かり、足首を掴まれ、片足ずつ靴下を脱がされた…。は、恥ずかしい…

「えい!どうどう?靴下脱いだ方が涼しいでしょ!!」
「やだぁ…!!栞のばかぁ!!」
素足を見られる恥ずかしさから、少し涙目になる。しかしまだ茜さんも栞も拘束を解いてくれない…。
「そんなに恥ずかしいのか…?だったら、今から恥ずかしくなくなるようにしてあげよう。栞、足の裏こちょこちょしてあげて」
「は~い!!こちょこちょこちょこちょ~」
「ひ、ぎゃはははははは!!やめてぇ!!くすぐっ、くすぐったいからぁ!!だめぇ!!!!あははははははははは!!!」

栞に左足を片手で足の指を反るようにして固定され、土踏まずや指の近くをこちょこちょされる。普段人に触られることのない部分をくすぐられるのは死ぬほどくすぐったかった。

「こちょこちょ~!!どう?くすぐったい?今どんな気分?恥ずかしい足の裏を私にくすぐられるのは?」
「いやぁぁ!!!くすぐったい、くすぐったいから!!もうやめてぇぇ!!」
「そっかそっか、もっとやって欲しいのか、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~」

汗をかいて滑りやすくなった足の裏を、爪でガリガリされ、慣れることのないように右足もこちょこちょとくすぐられた。後ろから茜さんに押さえつけられて、逃げることもできずにくすぐられ続けた…。

「はぁ…はぁ…はひ…やめ…はぁ…」
30分ほどしかし時間は経っていなかったが、何時間もくすぐられたように感じた。
「あ~面白かった!!足の指まだピクピクしてる~!!」
「どうだ?これで少しは恥ずかしくなくなっただろ!!」
足がすーすーする。まだ思いだしただけでくすぐったい…。けど、最初の恥ずかしさは消えていた。

「うん…少しだけ…恥ずかしくなくなった」
「すこしだけ…?ふ~ん、まだこちょこちょしてほしいんだね!!」
「完全に恥ずかしくなくなったって言うまで、お姉ちゃんがこちょこちょしてあげよう」
「や、もうやだぁ…!もう恥ずかしくないからぁ…!!」
「「もう遅いよ♪」」
「あ…あははははははははは!!!」

結局日が暮れるまで栞と茜さんに、足の裏をくすぐられ続けた。
それ以降、栞の家に行くときはサンダルで、裸足で行くようになった。

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