文化祭

 

ジャンル:栞との思い出 / 公開日:2018/02/23 /

       

「あ~めんどくせぇなぁ…。今日もサボってか~えろ。」

中学2年生の秋。文化祭の季節。クラスは文化祭の準備で放課後まで作業している人が多く残っていた。同じクラスの栞は、文化祭実行委員であり、指揮をとって作業していた。
だけどなんとなく、真面目に仕事するのが恥ずかしく、むしろやる気のなさをアピールすることがかっこいいと思っていた。他の男子は、比較的文化祭に協力的であり、自分ひとりいなくてもなんとかなると思い、今日も適当に切り上げて帰ろうとしていたその時…

「ねぇ!!ちょっと待ちなよ!!」ガシッ
後ろから腕をつかまれた。栞の声…。
「な、なんだ…よ…?」
後ろを振り返ると、栞が仁王立ちで立っており、クラスの女の子5人に周りを取り囲まれてしまった。
「ねぇ…なんでいつもいつもサボるの?」
「…べつにサボってないし。」
「サボってるじゃんいつも途中で帰ってるの知ってるんだからね!!」
げ…バレてたのか…。
「クラスのみんなからいつもサボって帰っちゃうのなんとかして欲しいって頼まれたからには、見過ごす訳にはいかないんだよね。」
「わ、わかったよちゃんとやればいいんだろ、はい、この話はこれで終わ…」
「だめだよ。ちゃんと反省してないでしょ?今までサボってた分も含めてお仕置きしてあげるね。」

栞がそう言った直後、後ろにいた女の子に羽交い締めされてしまった。
「とりあえずみんなで押さえつけちゃおっか!!」
5人がかりで教室の床に寝かされ、両腕両膝の上に一人ずつ乗っかられて大の字で固定されてしまった。頭の上に座っている女の子に、太ももで頭を固定されて肩を押さえられている。栞は腰の上に馬乗りになり、力をいれても完全に逃げられない…。
「ひ、ひきょうだぞ!!…だ、だれか助けて…?」

教室には10人くらいの生徒が残って作業していたが、手をとめて遠くからこっちを眺めていた。

「誰も助けてくれないね。当然だよね?今までサボってた自分が悪いんだよ?」
ここにきて格好つけてサボってたことを後悔し始めた。
「あ、そうだ、くすぐりやすいようにカッターシャツ脱がしてあげるね!!」
栞にシャツのボタンを一つ一つ外されていく。シャツ1枚の状態で身動きできないまま押さえつけられている。
「や…やめておねがいします…もうサボらないから…勘弁してください…」
クラスメイトに見られながらくすぐられる…
しかも、今まで格好つけた態度をとっていた自分が女の子に押さえつけられてくすぐられるのは、とてつもなく恥ずかしかった。
「だ~め!!今日という今日は徹底的にお仕置きしてあげるんだから!!」

「みんな準備はいい…?せーのーで!!!こ~ちょこちょこちょこちょ~!!!」
「ひ!!いや!!やあはははははははは!!やめてぇ!!くすぐった、くすぐったいからぁ!!!!あはははははは!!!」
一斉に6人がかりで身体をこちょこちょされる。シャツの上から栞に脇腹を揉むようにくすぐられ、両腕に座っている女の子に脇の下や乳首をこちょこちょされている。頭を固定している女の子に、首筋をカリカリさわさわとくすぐられ、膝の上に座った女の子に上履きを脱がされた足の裏を靴下の上から優しくこちょこちょされる。

(脇の下、こちょこちょしてあげるね!!)
(首筋こちょこちょ~ここがすごく弱いんだよね!!栞から聞いてるよ!)
(足の裏もくすぐったいでしょ♪カリカリ)

あぁぁぁ!!くすぐったい!!しぬぅ!!!女の子たちに弱い部分を徹底的に、いたぶるようにくすぐられ、全く手加減してくれる様子はなかった。

「こちょこちょ~!!ねえ、くすぐったいでしょ?あなたのためにクラスのくすぐり上手な女の子集めたんだから!しっかり反省しなさい!!」
「あはははははは!!!くるしぃ!!い、いきできない!!やめてぇ!!あははは!!ごめんなさぁい!!もう!ゆるしてぇ!!」
「ん~…じゃああと5分こちょこちょしたら許してあげるね!!その代わり、本気でくすぐるから。こちょこちょこちょこちょ~!!」
くすぐりがさらに激しくなる。栞はシャツの中に手をいれ、指で脇腹のツボをグリグリしてくる。他の女の子たちも、シャツの中に手を入れて脇の下の窪みを激しくこちょこちょ…。首筋をくすぐる指もさらに速くなる。
足の裏も、靴下を脱がされて、敏感な土踏まずや、指の間をわしゃわしゃとくすぐられる…。

「ああぁぁぁ!!!ひぃ!!ぁ…あははは…やめ…」
喉が枯れるくらいこちょこちょされ、笑いかたもおぼつかなくなる。
「みんな!!一旦ストップ!!!!」
栞の声でくすぐっていた手が一斉にとまった。あと数秒くすぐられていたら…死んでいたかも…
「が…はぁ…はぁはぁ…あひ…」
目には涙を浮かべ、口から涎が垂れていた。
「大丈夫?ちょっとやりすぎたかな??」
「今日はこの辺で勘弁してあげるけど、もうこれに懲りたら、サボっちゃだめだよ?」
「ひぃ…は…はい…ごめんなさい…」
「あ、みんなももしサボったらこんな風に押さえつけてこちょこちょするから、覚えといてね~!!」
栞の発言に、興味深そうにこちらを見ていた野次馬の表情が固まる。

その後、クラスの文化祭の準備で、サボる人は一人もいなくなり、何故かみんな積極的に栞を手伝うようになったという。
そうして、無事に文化祭当日を迎えることができた。

「…格好つけてたの、バレバレだったよ。見てるこっちが恥ずかしいくらい。」
教室でくすぐられた後、帰り道で栞に言われた。…え…バレてたのか…。
顔から火が出るほど恥ずかしく、夜布団のなかで自分の今までの行動を思いだし、朝方まで悶えていた。

閲覧はこちら

戻る