優しい先生を怒らせた結果

 

ジャンル:試し読み / 公開日:2022/06/03 / 販売価格:500円

       

「な~次の授業なんだっけ?」

「確か国語!あの先生カモだから絶対何しても怒らないよな」

「そうだな~。どうする?トランプでもするか?」

「おっ!いいね~やろうぜ!!」

高校一年生の授業間の休み時間。
教室の後ろの席にいる仲の良い友達といつものように話していた。

前の授業が体育だった為か、他の男子や女子は疲れからか机に伏せて束の間の仮眠を取っていた。

キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン…

次の授業のチャイムが鳴り、他のクラスメイトはのそのそと国語の教科書を準備したり、大きく背伸びをしてあくびをしている。

「は~い授業始めますよ~♪」

ガラガラと教室の前扉を開けて、国語の紗友里先生が教卓に立つ。美人だけどおっとりとしていて、優しそうな先生だ。

クラスの委員長の号令で席を立ち、挨拶をする。
そこで俺は、少しからかってみることにした。

「せんせー?トランプしてていいですかー?」

「んー。静かにしてるならいいですよ~♪はいっ、では教科書の前回の続きからですね~……」

えっ?いいのかよ…。
前の席にいる友達に声をかけ、二人でトランプを始めようとしても、先生は注意する気配は無かった。

最初は一応気を遣って、コソコソとした声でババ抜きをやっていた。教室では国語の教科書を音読している女子の声が聞こえる。

(なぁ、もう普通に声出しても怒られないんじゃね?)

(そうだな…普通に喋ろうぜ?)

この時はまだ、先生が何をしても怒らないという安心感があったし、もし仮に怒ったとしてもそんなに怖くないだろう。むしろ、どんな風に怒るのかという興味すらあった。

「よっしゃ、俺あと2枚であがりだわ!」

「まじかよ~やべーな」

声のボリュームを上げて普通に話し始める。
すると、さすがに迷惑になると判断したのか、先生が注意をしてきた。

「お~い、そこのトランプやってる二人~?周りの迷惑になるから静かにしてくれるかな~?」

ニコニコと眠くなるような優しい声で注意されても全く怖くはなかった。好奇心が出てきて、少し先生をからかってみることにした。

「せんせー何で静かにしないと駄目なんですかー?トランプしていいって言いましたよね?あとおっぱい何カップですかー?」

「ちゃんと授業を受けている他の生徒の迷惑になるからですよ~♪だから、静かにするならトランプしてもいいと言いましたが、大声で騒いだりセクハラな質問していいとは一言も言ってないよ?」

優しい口調ではあるものの、目が笑っていなかった。

(あ…怖い……)

背筋に冷や汗を感じるが、ここまできて素直に引き下がるのも気恥ずかしく、さらに挑発してしまう。

「う、うるさい!!紗友里先生のばーか!!」

「…高校生にもなって、そんな幼稚な罵倒しかできないの恥ずかしくないの?これ以上騒ぐなら『教育』しないといけないんだけど、どうする~?」

「な、何が教育だよ!!やれるもんならやってみろよ!!」

さっきまで一緒にトランプをしていた友達はいつの間にか国語の教科書を出してきちんとしているフリをしていた。

ちらっとこちらを振り返り、それ以上はもうやめたほうがいいというような視線を送ってくる。

「仕方ないな~。みんな~、今日の授業の残り時間は自習にします~♪あと、風紀委員の女の子いますかー?」

「はーい♪」

「はい」

クラスの女子二人が手を上げる。…あれ?風紀委員なんてあったっけ…?

「さっきから騒いでるそこの男子を教卓の前まで連行してください♪」

「なっ!?なんだよ!来るなよ!!」

ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべて左右から女子が迫り来て、思わず教室の後ろの方に後ずさりしてしまう。

「あれ~?何で逃げるの?さっきまであんなにイキってたのに、もしかして女子にビビってるの?」

「び、ビビってないし!!や、やめろ!!離せよ!!」

大人しいと思っていた女子にいきなり飛び付かれ、その隙に後ろから羽交い締めされて身動きを封じられる。

両足を持たれ、半ば地面を引き摺られるようにして教室の前まで運ばれてしまう。

足を真っ直ぐ伸ばして床に座るような体勢にされ、後ろから風紀委員の女子二人が両腕を1本ずつ横に真っ直ぐ広がるように押さえつけられる。

さらに、太ももの上に紗友里先生に馬乗りされ、抵抗できなくなってしまった。

「これでもう逃げられませんね~?今から何されるか分かりますか?」

「な、なにすんだよ!!離せってば!!この!変態ババア!!」

「へ~?そういうこと言うんだぁ?先生じゃあ君にきつーいお仕置きしないといけないかな~。謝るなら今のうちだよ?」

ほっぺたを先生の両手で挟まれて、至近距離で顔を近づけられて問い詰められる。

これから何されるのだろう…謝った方がいいのかと一瞬葛藤したが、どうせ大したことはできないだろうと鷹をくくっていた。

暴力であれば体罰として問題にできる。それに、押さえつけられているとはいえ、本気で抵抗すれば女子の力ぐらいなら脱け出せるだろう。

「だ、誰が謝るかよ!ばーか!!」

両腕を押さえている女子から、「素直に謝っとけばいいのに…」という囁き声が聞こえた。

先生は反抗の意志を確認すると、静かに指を無防備に開かされている腋の下に添える。

「そっかそっか~。悪いことしたら何て言うのか、そんなことも分からないんだ~。じゃあ幼稚園児からやり直そっか?ほら、こ~ちょこちょこちょこちょ~♪」

「えっ!?なっ…ぷっ…くっ…ひゃめっ…!!ぁぁっっはぁっはははははははは!!!やめっ!ひゃめろぁぁっはははははははは!!ぎゃぁっははははくしゅぐったぃぃ!!」

薄いYシャツの上から先生の器用な指が、腋の下の窪みをこちょこちょと這い回る。あまりのくすぐったさに我慢は長く続かず、堰を切ったかのような口から笑い声が溢れる。

「こちょこちょこちょこちょ~♪くしゅぐったいね~?ほら、先生にごめんなさいは?」

「ひゃぁぁっはははひぃぃっぁぁっはははははは!!いやぁぁ!い、言わないぃぃぁっはははははひゃぁっは、はやくやめろぉぉぁぁっはははははは!セクハラばばぁっははは!」

「そっか~そんなにくすぐられたいんだ~♪先生こう見えて、くすぐり調教師の資格持ってるんだよ?ちゃんといい子になるまで躾てあげましょうね~♪」

首筋を10本の指で細かくこしょこしょとくすぐられる。まるで子どもをあやすような口調で目を見つめられながら容赦なくくすぐられ、恥ずかしさと悔しさとくすぐったさでおかしくなりそう…!

「ひぃぃぃぁっはははく、首はひゃめっひゃめでぇぇっぁぁっははははははひぃぃひゃぁぁも、もうやめっへぇぇぇおねがいだからぁぁぁっぁっははははははは!!!」

「くしゅぐったいね~♪やめて欲しい?その前に先生に言うことあるよね~?」

「きゃぁぁっはははははは!!ごめっ!!ごめんなしゃぃぃぃぁぁっはははははは!!暴言吐いてずみませんでしだぁぁっははははははきゃぁぁっはははもう勘弁ひてぇぇぇ!!」

くすぐられ始めてからまだ5分も経過していないと思うが、先生のくすぐりは1秒も我慢できないほど上手だった。

これ以上くすぐられるのはごめんだとばかりに、自然と謝罪の言葉が漏れてしまう。

それに、クラスの女子や男子の前で、女の先生にくすぐられて情けなく笑わされる姿を見られるのは恥ずかしかった。

「ちゃんとごめんなさいできて偉いね~♪それに免じて、先生に生意気なこと言った件については許してあげます。」

「ひぃっ…はぁっ…はぁっ…げほっ…ごほっ…」

両腕を拘束していた女子が手を離し、疲れ果てて床に仰向けで倒れこんでしまう。

(ちょっとこちょこちょされただけでバテすぎじゃない?)

(子供の遊びなのに我慢できないんだ~♪)

その様子を見ていたクラスの女子達から、クスクスと嘲笑され、からかうような声を投げ掛けられる。

「こらこら、みんなそんなこと言っちゃだめですよ~?」

(はーい先生~)

必死に呼吸を整えながら先生とクラスメイトのやりとりを聞いている。まだ先生に腰のあたりに馬乗りされており、立ち上がって逃げることは出来なさそうだ。

「じゃあ今日の残り時間はくすぐりの授業にしましょう♪一緒にお仕置きしてくれる人いますか~?」

「なっ!?せ、先生!!さっき許すって言ってたのに!!」

手を振り回して先生を退かそうとするも、その前に風紀委員の女子二人に腕を掴まれて床に押さえつけられてしまう。腕の上に乗ってムチムチとした太ももで押さえつけられ、さらに抵抗できなくされてしまった。

「先生に対する暴言に対して許すとは言いましたが、授業中に大声でトランプしてクラスのみんなの勉強の邪魔をしたことについて、しっかり反省してもらわないとね~♪ほら、クラスの女の子集まってきたよ?みんな協力してくれるみたいでよかったね~?」

気が付くとクラスの半数近くの女子が自分の周りに集まってきていた。膝や足首の上に乗られて1本ずつ足を押さえつけられ、靴下を脱がされる。

Yシャツのボタンも外されて、薄い肌着が露になる。

頭上にも女子が一人座り、顔を上向きになるように太ももで固定されて首筋に指を添えられる。

「ひっ!?は、離せって!!指やめろよ!!あ、後で覚えてろよ!!」

(半泣きでそんなこと言われても全く怖くないんだけど~?)

(男の子なのに女の子のこちょこちょにびびってるの?恥ずかしいね~♪)

目の前で指を見せつけるようにワキワキとされたり、脇腹や腋の下の窪みにピタッと指を添えていつでもくすぐれるというような無言の圧力を感じる。

「みんな準備はいいかな~?じゃあ始めよっか!こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~♪」

「いっゃぁぁっぁぁっははぁぁぁっははははは!!!ひぃぃぃぁぁっはははははは!!も、もうくひゅぐったいのはいやだぁぁぁっはははははは!!!ひゃめっひゃめでぇぇっはははははははじぬぅぅぅぁぁっははははははは!!」

10人以上のクラスの女子に押さえつけられて全身の弱いところを容赦なくこちょこちょされる。

全く手加減してくれるどころか、普段生意気な男子を躾ようとむしろ好奇心のような楽しそうな目で見下ろされながらくすぐられ、プライドも粉々に砕かれてしまう。

「ふふっ♪クラスの女の子にこちょこちょされて恥ずかしいね~嬉しいね~?それともやめて欲しい??」

「ぎゃぁぁっはははは!!ひゃめっ!もうひゃめてくだざぃぃぃぁぁっはははははごめんなざぃぃ先生ごめんなさぃぃぁぁっはははは!!」

「謝るのは先生じゃなくて、クラスのみんなに対してでしょ?どうする~?もう許してあげる?」

先生が夢中でくすぐっている女子達に問いかける。

(まだ反省してないのでもっとこちょこちょが必要だと思いまーす♪)

(女子に逆らったらどうなるか、他の男子にも徹底的に知らしめなきゃ♪)

「みんなまだ反省が足りないって言ってるよ~?他の男子も悪いことしたら先生や女子全員からこちょこちょするから、いい子で過ごすようにね~?…返事は?」

(は、はい!!)

先生の発言で他のクラスの男子は完全に萎縮してしまった。
まさか普段優しい先生がここまでドSだとは誰も思ってもみなかった。対照的に女子達は紗友里先生に対して尊敬の目を向けていた。

男子高校生ともいえど、くすぐりという子供の遊びで女の子に押さえつけられてこちょこちょされてしまえば、全身汗だくでピクピクして、顔は涙や涎でぐしゃぐしゃになりながら何度も何度も許しを乞うようになることを学んでいた。

多勢に無勢で、多少力を入れて抵抗しようとするも、女子にしっかりと体重をかけて手や脚で押さえつけられてしまえば動くこともできなかった。

「あはっひゃぁっははははふはぁぁっひひっ、ひゃぁぁっははひはははは…あひっ…ひっひっ…」

身体に力が入らなくなり、ピクピクと痙攣してしまう。笑い声も段々弱々しくなり、だらりと口元から涎を垂らしながら白眼を剥いて横たわる……

「は~いみんなストップしよっか!!」

先生が大きな声で夢中でくすぐっていた女子を制止する。その頃にはもう意識を半分失いかけて頭がぼーっとしている状態だった。

キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン…

「今日の授業は終わります~♪みんな分かりましたか~?授業の邪魔をするとこちょこちょの刑にしますからね?じゃあ先生はこの男子を保健室に連れていくから、風紀委員は悪いけど一緒に運ぶの手伝ってもらえるかな?」

女子に肩を抱えられ、半ば無理やり引き摺られていく…。

「あ、そうだ。さっき一緒にトランプしてた君にもお仕置きが必要ですね~♪…放課後、職員室に来るように。分かりましたか?」

「は、はい!!」

この出来事以降、国語の授業ではどこのクラスよりもみんな真剣に授業を受けるようになった。

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放課後の罰

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